《行政 》
いよいよ20日投開票~参院選の行方、若い世代は…
いよいよあと3日を残すところとなった参院選。
鹿児島選挙区では、元職1、新人3、4人の激しい戦いが繰り広げられており、特に選挙戦スタートあるいは序盤では、報道機関の独自調査等で「尾辻候補がリード 園田・牧野両候補が追う展開」「無所属・尾辻氏が優位 自民・園田氏は厳しい戦い」という形が、終盤になって「無所属新人・尾辻氏と自民前職・園田氏が接戦」とも伝えられている。

それぞれの報道を見てみると、尾辻候補は、当初立候補予定だった共産・松崎氏の一本化で、共産支持層の8割弱を固め、立民から公認並みの推薦を得てこれも党の8割弱の支持に広がり、自民の尾辻秀久前参院議長の三女ということで、自民支持層の2割、公明支持層の2割弱に食い込んで無党派層の2割半ばにも浸透。
自民公認の園田候補は、推薦を受けた建設業や農政連、福祉団体などを中心に組織戦を展開するも、自民支持層の6割半ば、公明支持層の5割半ばしか固めきれていない。
牧野候補は、中央での参政党人気のほかに、国民民主党や日本保守党などの支持者からも一定の支持を集めている。
…などそれぞれ分析されているようだ。
ただ、全体の約2割から3割がまだ決めていない、分からないという流動的な有権者もいるようで、選挙人名簿登録者数は、130万6801人で、投票率が前回並みの48.63%から少し上がり約半数としても、75万3400人の約2割として約13万5千人前後が未定となる計算で、投票日までどう動いていくのだろうか。

取材や会合とかに出掛けた際、呼び止め、あるいは呼び止められて話を聞くと、様々な思いを話され、様々な立場がいらっしゃって一概には言えないが、この鹿児島選挙区でも大きなうねりを感じておられる方は多いようだ。保守系の方々は危機感を持ちながら…。
一部には、参政党が話題になって鹿児島での地盤、組織票にも食い込んでいるのでは…という。
鹿児島選挙区もだが、全国的な報道もあるように、衆院で少数与党が参院選で与党過半数割れになったとしたら、自公に加えた連立がどういった形になるのだろうか。
立憲を中心とした野党連立もありうるのだろうか…。
そうなると、世界が混沌としている中で日本という国がさらに大きく揺れ動き、その反動が、いい形で揺り戻しとなればいいのだろうが、混沌とした状態が国内でもしばらく続くとなると、有権者たる国民の側も、選挙後の動向が気になるのだろう。
世界が混沌としている中 國内はどうなるのか
今回、SNS等を使った選挙の流れが出来、若い世代が投票行動に繋がり、そこが大きく動く場合には、若い世代にとっては、自分たちの世代の将来のために、今はこれまでの政治や行政の仕組みを見直してもらうために少々の痛みはしょうがないと考え、そうしたことで政局が動いていく選択をする…そんなこともあり得るということなのだろうか。
どちらにせよ、社会保障問題や物価高、政治と金の問題等が、国民、特に若い世代に分かりやすいようにいい形で動いていることが発信されていかないと、特にSNS等で好きな形で情報を自由に受け、発信できる社会でもあり、選挙のたびに、大きな票の移動に繋がっていくことが予想されるのか。
例えば今回の外国人問題も、もちろんそのこと自体もだが、何か新しい社会的問題が発信されることで、現実的な暮らしの中でのうっぷんを晴らしていく、そういった一つの社会現象的な、一つのツール的なものとして情報が動かされているような気がするし、今後もそういった傾向はどんどん増えてくるのだろう。
鹿児島での若い世代の投票行動、浮動票はどうか
若い世代の政治的ストレス、そこに基づく情報発信が幅広い世代に広がっていく。まずは選挙スタイル、そして政治の在り方も、少しずつだが変化していくのか。
都議選も含め序章かもしれないが、場合によっては急激に変化していく、その真っ只中にいるか。
鹿児島選挙区は大票田の鹿児島市の動き次第ということにもなろうが、地方でもこうして若い世代が動くということになると、一気に変わってくるのだろう。
私自身も選挙に出た経験もあり、周りにもいて、地方選挙を長年見てきた。
与野党、保守革新問わず、全国共通の課題に加え地方固有の課題解決をもっと論じられる場をつくるような地方政党が必要で、その結果として個々の案件でその政治判断を決めていくことも大事なのでは…と一部では言い続けてきた。
地方でこそ、活発な議論を重ねていくような若い世代がもっと増えていって、それぞれの立場で地方創生を頑張って欲しいと願う。(米永20250717)