《教育・社会 》
垂水の全小中学校の給食に「ブリの照り焼き」
㈱グローバル・オーシャン・ワークスがブリ提供
養殖ブリの生産が盛んな垂水市で令和6年12月19日、市内の全小中学校の給食の献立でブリの照り焼きが提供された。「ブリの日」の12月20日を前に実施されたもの。
この日は、同市牛根の松ヶ崎小で、尾脇雅弥垂水市長や給食のブリを提供した学校近くの㈱グローバル・オーシャン・ワークスの田島康臣社長室長らがいっしょに美味しく給食を食べた。
垂水市は、ブリやカンパチの養殖が盛んで、餌にまでこだわって養殖された上質で良質な脂がのった身が特徴のブリなどふるさと納税商品としても人気。
ブリ養殖加工販売のグローバル・オーシャン・ワークス社では、国内はもとより海外での市場も開拓し、地域にも貢献している。
写真=垂水市長があいさつ
写真=児童代表から田島氏へお礼状
この日市内すべての小中学校で約890食のブリの照り焼きが給食で提供された。
全校児童8人の松ケ崎小学校では、尾脇市長が垂水市でブリがどれだけ養殖され、国内外に出荷されている…などの話を聞いた。
坂中律子栄養教諭からブリや献立についての説明があり、「ブリには疲れをとるタウリンやビタミンB群などの栄養素が含まれている」などの動画を観た。
児童代表の清水慶次君が「いつも給食にブリを提供してくださりありがとうございます。いつも給食のブリはおいしいです。ほかにもいろいろな体験をさせてもらってありがとう」などお礼の言葉を述べた。
同社の田島室長が「200くらいの生け簀でブリを育て、5~6キロの大きいブリが一つの生け簀に3500くらいすごい密度で泳いでます。
アメリカでも年間50万尾くらい、おいしいと言って食べてくださっていて、いろんな栄養も入っています。
会社としてももっとブリを育て、今後も小学校にブリを届けたい」などあいさつ。
写真=坂中栄養教諭がブリの説明
田村雄心君が今日の献立、ブリの照り焼きやさつま汁、さつまいもご飯など、家庭科学習実践で柊原小5~6年生が考えた、鹿児島をメインに特産物を入れ栄養バランスや旬、彩に気を付けた、題して「鹿児島メイン給食」です」など紹介し、いただきますの掛け声で、ブリの照り焼きなどをおいしく食べていた。
垂水市では今後も、給食にブリを取り入れていく予定で、田島室長も「おいしいと言って食べてくれてとてもうれしい。毎月でも提供していきたい。
目の前の海でブリが養殖され、垂水を支える産業になっているということを知ってもらいたいです。」
尾脇市長は「6次産業化ということで垂水の食をグローバル化、JALのファーストクラスで提供されたり、市の予算で給食で提供しているが、別枠でこうして提供していただいていてとてもありがたい。」
坂中栄養教諭も「今回はニンニクとショウガで味つけ、ブリはとても人気があります。予算的には大変なメニューなので、こうして定期的に提供していただくと子どもたちも喜んでいると思います」などそれぞれ話していた。