2024年12月26日 15時05分
《大隅点描 》
アカシデの美観~高隈山御岳、屋久島高地が南限
赤く紅葉したアカシデに、今冬最大の霜が降り、見事なコントラストを見せた。
しばらくメルヘンの世界へ。
アカシデ(カバノキ科)は、北海道から球種に分布する落葉広葉樹で、里山の代表的雑木林の一つとされる。
春は赤い花穂が垂れ、夏は葉陰に緑のモビール、秋は赤く紅葉することから庭や公園に植えられ、四季を通して人気がある。
名のシデは神事に用いる白い紙垂(四手)で稲妻型の紙飾りのことで、下垂する果穂を四手に例えており、合わせてアカシデの名を持つ。
アカシデは、鹿児島県大隅半島の高隈山(御岳)、屋久島高地が南限生育地である。
写真のアカシデは曽於市に自生する幼木を研究用に移植したものですが、自然が織りなす思わぬ美観に出会いました。
大隅の自然・歴史研究
坂元二三夫