2025年01月13日 07時22分

《行政 》

拉致被害 市川修一さん兄夫婦 ただいまという声聞きたい

 北朝鮮による拉致被害者、市川修一さんの兄、健一さんと龍子さん夫婦が鹿屋市の高隈中学校で人権学習講演を行った。

 46年前,市川修一さんと増元るみ子さんは「夕日を見に行く」と言って吹上浜海岸に出かけたまま行方不明となった。

 市川健一さんは、「平成14年9月、日朝首脳会談で北朝鮮当局はようやく拉致問題を認めたが、修一さんは昭和54年(1979年)9月、海水浴中に心臓麻痺で死亡、るみ子さんも昭和56年(1981年)に心臓麻痺で死亡したと主張しているが、こうした北朝鮮側の説明には多くの問題点や矛盾点があり,とうてい納得できるものではありません

 もと北朝鮮にいた人たちの証言から、修一は生きている、日本政府は北朝鮮当局に対し、すべての拉致被害者の安全確保と速やかな帰国、そして拉致問題の真相究明を強く要求している。

 しかし、ならず者国家の北朝鮮は、一筋縄ではいきません、若い人たちも拉致問題に関心を持ってもらい、風化させないための皆さんの声が必要です…など訴えた。

 龍子さんは、義母が朝鮮半島の38度線、北朝鮮を目の前ににして大声で名前を呼んでいたことなど話し「愛する家族と引き裂かれた耐え難い苦しみが何十年も続いている」などと伝えた。

 生徒を代表して大町達矢生徒会長が「心に響きました。つらいことなのに話してくださったことに感謝したい。自分も何かできることはないかなと考え続けていきたい」とお礼の言葉を述べていた。

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