2024年06月28日 13時06分

《トピックス 》

お代はあなたの笑顔!人力車で日本一周~あす荒平から桜島

旅する料理人の福浪弘和さん

 お代はあなたの笑顔です!人力車で日本一周、旅する料理人の福浪弘和さんが今、鹿屋市荒平天神近くのゲストハウスmattariを拠点にして、荒平天神を訪れる人や、人と人とで繋がった人たちのリクエストで、人力車に乗ってもらい、感動を与えている。

 福浪さんは、出身の兵庫県明石市を2年3か月前に出発し今、鹿児島県へは志布志市から内之浦方面を抜け、岸良で小中一貫校の子供たちを乗せたり、佐多岬などをめぐり荒平で連泊。

 明日午前中には桜島に向かい一周し、次は小宝島から島々を渡り沖縄、そして鹿児島へ帰ってきて九州西部を北上していくという。

 これまでも幼稚園や保育園、小中学校、老人ホーム等に出向いて人力車に乗ってもらい、鹿屋市でも学校を訪問する予定だったが、天候が悪いため今待機。

 今日(28日)の午後、荒平天神周辺や、明日の鹿屋から桜島への道中、姿を見掛けたら声をかけて、声援を…と話している。 

 これまで兵庫から大阪、京都、滋賀、奈良、和歌山、三重、岐阜、愛知、静岡、山梨と周り、雪等もあって周りの協力で一旦兵庫に戻り、そこからまた岡山、香川、徳島、高知、愛媛、広島、山口、大分、宮崎、鹿児島へ。

 途中、小豆島に1年、滋賀と三重、和歌山にそれぞれ3か月滞在し、実質半年で19府県を回り、走るときは平均7~80㌔は進むという。

 人力車への思いは、33歳の時に人力車に初めて乗った時の感動から、料理人をしながら仕事の合間、地元明石市で人力車を引き始め、今、4年間で2万人を乗せたという。

 「人力車というと、観光地で乗ることができるというイメージですが、料金もそれなりにしますし、初めて乗った時の感動を伝えたいという思いから地元で引き始めた。

 それも無料で乗ってもらい、皆さんからの声を聞きながら、人力車の存在自体を知っている人は多いけど、乗ったことのある人は、大人で6~7%、子供で1%というわずか。これまで2万人以上を乗せ人力車の楽しさ良さを発信してきて、乗った時の感動をもっと多くの人に」と、日本一周を続けている。

 これまで料理人として働いてきた貯金を切り崩しながら旅し、野宿が基本だが、民泊させてもらったりで、ほか生活していく上での必要なお金は使うものの、いろんな人たちの善意、親切でここまで来て、「当初3年の予定が5年、行く先々の人との出会い等で、もっと長くなるかもしれない」とも。

 特に出会った人たちから学校や施設等を紹介してもらい、中には、授業を一日休んで、子供たちに人力車に乗ってもらうという
学校もあるという。

 また「これまで10回乗った子や、100回のった子もいて、これが有料だとそういうわけにはいかないと思います。目線が180㌢の高さで、思ったより揺れないとかの感想ももらいながら、とにかく人力車を体験してもらい、感動をしてくれたら」と、日本一周人力車の旅はさらに続く。

 「これまで19府県周ってきて、日本人ならではの人のやさしさを感じますね。これまで泊めてもらった人たち含め鹿児島の人たちは優しいし面白い。スタートするときは過酷なイメージも持っていましたが、毎日いろんな人との出会いがあり返って感動の日々です。とにかく見掛けたら声をかけてもらい乗ってほしいです。」と語っている。
 
 福浪さんは、下駄でフルマラソンギネス記録保持でもある。

最新の記事

合計 1014 件中 1ページ目を表示

カテゴリ最新記事