2024年06月14日 12時58分

《防衛 》

滞空型UAV 無操縦者航空機、シーガーディアン鹿屋基地へ

 海上自衛隊鹿屋航空基地を拠点とする試験飛行のため、滞空型UAV(無操縦者航空機)、「MQ-9B (シーガーディアン)」が、八戸航空基地から飛来、令和6年6月13日午後9時ころに同基地に着陸、14日午前11時に離陸し八戸基地へ飛来していったが、同基地内で地上展示と報道関係者に対する概要説明があった。

 この試験的運用については、令和2年度の海上保安庁による無操縦者航空機の飛行実証結果により、無操縦者航空機は長時間航続性能、海自鹿屋基地にも配備されているP-1と同等以上の目標検出能力等を有し、海上自衛隊の警戒監視・情報収集等の任務の一部に活用できる可能性が確認された。

 この無操縦者航空機が海上自衛隊の任務に適合し、態勢強化に資することを確認するため、海上自衛隊としても、無操縦者航空機の試験的運用を令和5年度に開始。

 地上のコントロール施設から、衛星を介した無線等により、人を搭乗させずに、遠隔で操縦。
 コントロール施設には、通常の有人航空機のコックピットと同様に操縦桿があり、カメラによる外部監視、無線を使用した管制通信等を行う。

 令和6年度は、八戸航空基地を拠点とした運用を継続しつつ、鹿屋航空基地を活用した東シナ海での警戒監視(模擬)による運用の検証を計画。

 鹿屋航空基地への離着陸は、衛星通信を用いて行うため、コントロール施設の設置は無い。

 MQ-9Bは、1回の飛行が最大で24時間、2600マイル。燃料はジェット燃料JPー5、鹿屋から八戸までは約7時間の飛行。

 P-1等有人機で実施している計画監視等の任務の一部を将来的に滞空型UAVで代替可能か検証。今回、この7月から9月までで、鹿屋基地を活用した東シナ海での模擬的な警戒監視による運用の検証を3回程度計画。
 将来の本格運用については、機種の選定も含め、開始時期・配備時期等を検討しているという。

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