2025年05月24日 20時18分

《大隅点描 》

ツクシヒトツバテンニンショウ咲く~霧島と肝属山地のみ確認

 ツクシヒトツバテンニンショウ(サトイモ科テンナンショウ属)は、宮崎県と鹿児島県に分布し、鹿児島県内では霧島山と肝属山地のみに限られ、肝属山地では4山で分布確認している。

 偽茎は葉柄より長く、葉はふつう2個であるが1個の場合もある。
 2個の場合は、第2葉は第一葉に比べて著しく小さく目立つ。小葉は浪打ち歪んでつける。
 仏炎苞の筒部は細長く、そのまま舷部へと膨らむが先はまた急に狭まり縁は内に巻き込み、筒部より短く辺部に達す。

 仏炎苞の付属帯は細い棒状となる。生育環境はやや湿地を好む。

 宿題として、このツクシヒトツバテンニンショウがなぜ広大な高隈山系に分布しないのか、未だ発見に至っていない。

 大隅の自然、歴史研究
 坂元二三夫

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