《地域づくり 》
廃校活用を続ける意味と現実をthinkする公開ミーティング
県内4ヶ所の施設運営者がディスカッション
廃校を活用した施設運営者が集うプロジェクト第2弾が、2025年6月17日、ユクサおおすみ海の学校で開催され、県内4ヶ所の廃校運営者が集まり、「廃校活用施設の運営を継続するために必要なこと」をテーマにディスカッションされた。
廃校活用施設は次の4ケ所
リバ一バンク森の学校(南九州市川辺町本別府)
たからべ森の学校(曽於市財部町北俣)
ユクサおおすみ海の学校(鹿屋市天神町)
うましき里きららの楽校(薩摩郡さつま町白男川)


廃校活用を続ける意味と現実をthinkする公開ミーティングとして、廃校を活用して事業を行いたい人や、興味を持つ人たちが集まり、熱心に聞き入っていた。
これは今年1月に、この4校と地域おこし協力隊が中心となって、未来に向けた継続的な廃校活用施設の運営を考えるプロジェクト『ハイカツthink kagoshima』が立ち上げられ、廃校×宿泊をテーマにした第一回目の公開ミーティングが、うましき里きららの楽校で開催され、今回、その第2回目として実施。



全国では、平成14年度から令和2年度までに8580校(令和2年度時点で全国の約30%)が廃校となっており、現存する廃校施設7398校のうち、約74.1%の5481校が活用されている。
鹿児島では、過去10年で95校が廃校となっており、文科省の「みんなの廃校プロジェクト」などで全国的に廃校の新たな価値創造が広がりを見せているが、会場となったユクサおおすみ海の学校も7年目となり、バンデミック等を経験し、継続的な運営に対する課題に対する適応力が求められている。


この日は、参加者によりツリーハウスや新しく整備されたサウナなど施設見学があり、バネルディスカッション。
4人のパネラーの自己紹介と、それぞれの施設の紹介や、どんな活動をしているか特徴、課題などが話された。
また各施設の運営団体、契約形態、施設所有者、財源、主な事業内容、施設のターゲット、地域住民との関り、年間利用者などが示された。


お互いの悩みごとや、運営資金の捻出、イベントの収益について、修繕費用の集め方など聞きたいことをそれぞれ出し合い、廃校活用においてのゴールはあるのか…などの議論が続けられた。
パネルディスカッションの後は、BBQ懇親会も開かれさらに議論を高め交流していた。