2024年01月22日 22時18分

《スポーツ 》

幼児から大人が襷を繋ぎ健脚競う50年以上続く地域の駅伝

串良町上小原校区一周駅伝

 第48回上小原校区一周駅伝大会が令和6年1月21日行われ、各地区の代表が健脚を競った。

写真=襷を受け取り懸命に走る幼児

 主催は上小原校区体育協会。

 同駅伝大会は昭和46年頃から始まり、50年以上続いている鹿屋市串良町上小原校区に春の訪れを告げる伝統の駅伝大会。上小原小学校入口を起点に幼児から60代までが全19区間11.5kmを襷で繋ぎ健脚を競う駅伝大会となっている。

 近年はコロナ禍での中止や少子高齢化などの影響でチーム編成に苦労したり、国道220号線の交通量の増加などでコースの変更を余儀なくされるようになったが、今年も校区の楽しみな伝統行事として、交通安全協会や鹿屋警察署、町民などの協力を得て開催された。

写真=大会の様子

 第一走者は赤・青・黄・白色の襷を掛けた4地区の代表の幼児が花火の合図と共に一斉スタート。200mを懸命に走り次の走者へ襷を繋いだ。選手の前方には街宣車が走り、選手の通過予定を知らせると沿道には町民が応援に駆けつけ「がんばれー」の声と拍手で賑やかな沿道となった。

 幼児・小学生・中学生・大人と約1時間かけて繋いだ各地区の襷は、最終区の60代男性区間まで繋がり上小原小学校正門前でゴールした。

 久しぶりに走ったという男性は「接戦だったので抜かれるかと思ったが何とか順位をキープできた」と疲れた様子ながらも満足げに話していた。

 参加者らには参加賞や各順位に応じて賞品が配られ、優勝チームは優勝旗と共に写真を撮るなど一応に清々しい表情だった。
 
 上小原小学校赤井校長は「途中開催されなかった年もあったと聞きますが、50年以上の歴史のある伝統行事を上小原校区の体育協会の皆さんやボランティアの皆さんが維持していることに敬意を表します。
 今後も校区と学校が子供たちの成長の為に何ができるかということを考え、手を取り合って頑張っていけたらと思います」と話した。

 少子高齢化で各地区の伝統行事の存続が年々危ぶまれる中、上小原校区全体が活気に溢れ、子供たちと地域住民が繋がる新春の伝統行事となった。

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