2025年12月14日 10時28分

《地域づくり 》

太田どんの傘祭り 疫病退散のご利益と地域おこしと

 曽於市月野にある太田神社は、大田根古命(おおたねこのみこと)が主祭神で、病気治癒の神さまとされ、コロナ禍では、疫病退散のご利益があると、多く人たちが訪れたが今、神社前を通ると、たくさんの傘に彩られた風景が目に入り、思わず車を停めて眺める人たちも…。

 国道269号線沿いの大きな2つの水車のある広場には看板があり、「太田どんの傘祭り、一つ屋根の下、人が集まり、和やかなトーク、よか正月なあ」と、初詣の参拝者用にメッセージを伝えている。

 太田神社の言い伝えは、崇神(すじん)天皇の時代、疫病が大流行し多くの民が亡くなったが、天皇の夢に、大物主神(おおものぬしのかみ)が現われ、「疫病は自分のせいなので、子孫の大田根古命(おおたねこのみこと)の手で、自分をまつらせれば、それはおさまる」といったので、その通りにしたところ疫病は収束したと言い伝えられている。

 傘祭りは、地元の地域おこし月野会のメンバーが参拝者に喜んでもらいたい、良い正月を迎えて欲しい、また地域を盛り上げる為に…とカラフルな傘がずらり。
 天使の羽も飾られ、今年は場所を少し広げて人々を出迎える。

 病気治癒の神さまと、農耕、牛馬安全の神さまでもあり、今年のお正月は、その1年の安全を祈願してみては…。

 太田神社
 〒899-8212曽於市大隅町月野6876ーロ
 御祭神は太田田根古命
 社宝
  古鏡17面、うち6面は町指定文化財 鎌倉時代の和鏡)
  仏像、本地仏十一面観音木蔵
  神楽面8面

 御由緒
 志布志町安楽の山宮神社の神社明細帳に太田田根古命を祭ると記されており、山宮神社との関連が深く、山宮神社の創建が和同2年(709年)と伝えられ、太田神社には創建当時の文献伝説はないが、社宝の古鏡が鎌倉時代(1200年代)のものとされているのでと当時代に創立されたものと思われている。
 御神徳
 病気平癒•農耕•牛馬安全•生活守護の神。
 古事記には次のように記されている。「崇神天皇の御世に疫病で多くの民が死んだ。天皇の夢に大物主神が現れて、疫病は自分のたたりであるからオオタタネコ命に自分を祭らせよと言う。天皇はオオタタネコ命に神を祭らせ、疫病を鎮めた。」
 太田神社の病気平癒の神として民の尊崇をうけられるようになってから、健康祈願の神様として知られ、現在でも参拝者がたえない様であります。…とされている。

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