《教育・社会 》
ゾンビサバイバルゲーム紹介などきもつきICTクラブ発表会
きもつきICTクラブ発表会が、令和7年3月22日土曜日に内之浦銀河アリーナで開催された。きもつき情報化推進センター主催。
高山・内之浦・岸良の3会場で毎月1回行われている『きもつきICTクラブ』は小学1年生から中・高生を対象にプログラミング的思考を育てる為に行われている。

写真=ゲームの説明をする西川玲奈さん
成果発表では生徒を代表して内之浦中3年生の西川玲奈さんが作成したゲーム、『ゾンビサバイバルゲーム』を紹介。
よく使われているアメリカのEpic Games社が開発した、ゲームや映像、アニメーション、VR/ARコンテンツの制作などに無料で利用されていて3Dに特化している制作ツールのアンリアルエンジンで約2ヶ月の作成時間をかけて作成した。
内容は音に反応して15体のゾンビが出て来て銃を撃ち撃退していくもの。ゾンビに当たると画面の周りが赤くなり当たった事が分かるように設定。
また赤いドラム缶を打つと大爆発してゾンビが一回で撃退出来る。ゾンビから4分で逃げ切ったら勝ちというゲーム。
銃を撃つ時の動き、撃った後の反動もプログラミングで設定して30発撃つと弾が無くなると、またリロードするなども設定。

写真=実際にゲームを動かしてみる
最後に会場からの質問に玲奈さんは「スクラッチと比べると複製が簡単、最初は意味が分からないけど分解していくとスクラッチと同じだと分かった。
お母さんに色々な体験した方が良いと勧められて小3でICTクラブに入った。最初は楽しみが分からなかったが先輩方のアドバイスを受けたり交流を通して小4から楽しみになってきた。
今後の進路は鹿屋工業の電子科に進んで将来はゲームプログラマーになって好きなRPGのゲームを作りたい。
今回のゲーム作成では生成AIを上手く動かないとき最終手段にGemini(ジェミニ)を何回か使った。
Geminiは、Googleが開発した生成AIモデルでテキスト、画像、音声、動画、コード、数値などさまざまな形式の情報を理解でき、文章やリストの作成、画像生成などが可能。
進学後は後輩のメンターとしてこのICT教室に関わりたい。アドバイスとしては一つだけ、義務ではなくて自分がしたいからすることを大切にして欲しい。やる気になったときに進めた方が良いかと思います。」と語った。
今回はeスポーツの体験も実施。実際に大画面でキャラを動かして4人ずつトーナメント制で4位までを決定する為に勝敗を決めた。
高山教室でメンターとして活動している串良商業高校3年生の田中奏多さん、1年生の田中優多さん兄弟が実況を担当、白熱した試合運びと実況中継がボルテージを上げて会場を更に盛り上げた。
最後に、坂本久理事長から「肝付町は今後eスポーツに力を入れていきます。肝付町は地区同士の運動会があり高齢者が増えて参加者が減ってきたことがきっかけで色んな人が関われるようにとその中でeスポーツを入れていくことになりました。
プログラミングだけでなくネットとの付き合い方も学んで欲しい。タブレットも大変高価なものなので正しい持ち方、赤ちゃん抱っこをして大切に扱って」と呼びかけて終了した。