2025年06月06日 21時57分

《伝統 》

激しい戦い 400年以上続く郷土伝統行事柊原地区おろごめ

 400年以上続く郷土伝統行事柊原地区「おろごめ」が、令和7年6月1日、垂水市柊原の砂浜で行われた。

 おろごめとは、藩政時代に武士が野生の子馬を「おろ」と呼ばれる囲いの中に迫い込む行事が子供たちに受け継がれたもので、400年以上続く伝統行事。

 当日は、午前3時40分から裏山の上野台地に登り、切目王子神社に向け安全祈願をした後、海岸へ移動。

 砂浜を掘って作られた砂の囲い「おろ」の中で、柊原小学校の小学6年生(男子5名)の親頭役と女子4人が、子頭役の男子9人、女子8人の子供たちを「おろ」か ら引きずり出す激しい戦いを繰り広げた。

 女子だけで行ったときに、女子4人の親頭役に小頭1人で最後まで残って頑張っていた4年生の篠原いちかさんは、「手を引っ張られてとても痛かったけど、みんなの協力で残ることができ頑張りました。」と話していた。

 また男子の親頭役6年生の岩元瑛寛君ら5人は「手ごわかった。来年もみんなで頑張って」など話していた。

 この伝統行事は、平成22年までは同海岸では数か所で行われ、多い時には各集落、各部落で10か所以上であったという。
 今、地区内の子どもも少なくなってきている中で、黒川皓司柊原子ども育成会長は「地域の伝統行事として、地域の方々も残して欲しいという声もあるので、皆さんと協力しながら今後も残していければ」など話していた。

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