2025年05月10日 15時18分

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高齢者の足確保や施設充実 家族留学 ホテル再開等提案を

南大隅町議会議長の木佐貫徳和氏

 この4月に町議会議員選挙があり、新しい議会構成も決まったが、平成の合併から初の佐多地区から南大隅町議会議長となった木佐貫徳和氏。

 大学を卒業し2年間働いてUターン、町職員から町議会議員になり3期目。

 南大隅町の現状については、「高齢化率が県で一番、介護施設の待機者も100人という中、佐多地区で介護職員不足等もあって介護施設が閉園となった。これらを町で取り組んでいくような方法もいろいろあると思う。議会の一般質問でも訴えてきたことであり、議会としても提案を続けたい」

 「また、佐多小も第一佐多中学校敷地へ移転したが、いまテレワークで遠隔で仕事もできる環境にもあり、例えば介護職を持つ親とともに家族留学する制度などで、高齢化のまちをどうにかしていくこともふくめ訴えていきたい」など話した。

 地域のお年寄りからも盛んに訴えられたことは、高齢者が運転免許を返上、コミュニティバスが週に3回ほど買い物とかで走っていますが、日常で近所に行きたいとかという足がない。案としてですが、業者との関係もありますが、ライドシェアをどうにかして町で取り組んでいくべきだと思います。

 農業の後継者育成が、営農指導員がいてトロピカルフルーツの生産等で増えていますが、漁業でもそういった後継者育成も取り組んでもらいたいと思っています。

 ホテル佐多岬の再開にも取り組んでいけたら…、そういった政策提言をしていきたい。

 議会全体については、議会改革としてもっと定数を減らさないといけないという議員もいらっしゃるが、12名で常任委員会でちょうど収まる形になっており、減となれば兼務をしないとならない、今の形で運営していければ。

漁業や農業もしながら具体的な町の課題解決探る

 子ども3人は独立し町外に住み、今は夫婦2人暮らし。佐多地区6軒にあったパーマ屋が今は1軒しか残っていないが、奥様はその1軒を担っている。床屋も90代が一人、頑張っているという。
 こういうのことも、家族留学で募集して補うことはできないか。いれば店は貸してあげるという形、田舎暮らしをしたいという人は全国にいると思う…などを訴えている。

 自身は、議員としての活動のほか、町でアボカド生産を進めてきた時の担当だったこともあり、「台風の影響等もあって出荷するほどになっていませんが…」と、アボカドを40本ほど育てている。
 アボカドの周りには、町の化粧品会社に納めるハーブ等も育てている。

 また、実家はもともと漁業で定置網の手伝いに行ったり、田んぼ4反、畑5反ほどでお米と野菜も作る。

 佐多伊座敷浜上自治会。71歳。

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