《芸術・芸能 》
舞台「あゝ同期の桜」主演の中山優馬 鹿屋基地史料館訪問
演じる特攻隊員役で熱演誓う
舞台「あゝ同期の桜」に主演する中山優馬が、令和7年6月5日、特攻隊ゆかりの地である鹿児島・鹿屋航空基地史料館を訪問。
訪れた鹿屋市観光物産総合センターでは、「あゝ同期の桜」のパンフレット等を持ったファンが訪れ、いっしょに写真を撮るなどし、舞台のPRを行っていた。


同舞台の大阪公演は7月26、27日に松下IMPホール、東京公演は8月13〜19日に東京・三越劇場で上演されるが、鹿屋から出撃した当時の若者たちの遺影や遺書、零戦などの展示を見学し、自身が演じる特攻隊員に思いをはせたもの。
同作品は、海軍飛行予備学生十四期会の遺稿集「あゝ同期の桜 帰らざる青春手記」が原作。
1967年に国立劇場で初演され、その後何度も上演、ドラマ化されてきた名作。

今回の舞台は、俳優で歌手、錦織一清(60)が演出を手掛け、戦争で日本のために尊い命を投げ出した学徒特攻隊員の姿を通じ、平和の尊さを描くストーリー。
中山は特攻隊十四期生として学徒動員され飛び立った最後の隊員・諸木を演じる。




大阪市出身で、今年1月末に19年間所属した「STARTO ENTERTAINMENT」を退所して独立した。戦争そのものを扱った題材は初めてという中山優馬。
基地史料館を見学して「リアルに直面し、魂に触れてしまう場所というか、この現実から目をそらしたらいけない…というような場所。
実際書いていた字とか、手記、遺書も残っていて、どんな状況でこれを書いたんだろうなど、より深くディティールを知ることができた。
実際のこの土地の空気は、本当にパワーを持っている。鹿児島の皆さんは、より思い入れの強い人たちが多いでしょうし、飛び立ってくれた人々がこの日本を守ってくれたから今、われわれが存在している。鹿児島公演はないんですけど、皆さんに恥じることがないように、東京、大阪で表現していきたい。」など語っていた。