2025年12月08日 19時56分

《農林水産 》

鹿屋市漁協の「かのやカンパチ」オーストラリアへ初出荷

 鹿屋市漁業協同組合のブランド魚「かのやカンパチ」が、オーストラリアへの輸出をスタートさせ、令和7年12月5日に第一便が同港から福岡行のトラックに積み込まれ出発した。
 今後本格的な海外輸出を目指す。

 同漁協では、これまでイベントなどで台湾やタイ向けに出荷したことはあるものの、今回、2100尾のフィレ5㌧、700ケースというオーストラリア、シドニーに向けての本格的な輸出は初めて。


 年明けには漁協職員らが現地を訪れて販促する予定で、年に数回の定期的な取引を目指している。

 同漁協での養殖カンパチの年間水揚げ量は約100万尾で、うち約3割がフィレなどに加工されて販売、輸出を増やしていくことで、その割合を増やし、将来的には、増産に繋げたい…としている。

今、オーストラリアではヒラマサの養殖が盛んだが、自然災害等の影響を受け、輸出もだが国内消費も品薄となっているのが現状。

 同漁協が環境に配慮した生産管理を行い、国際的に認められた日本の水産エコラベル「MEL認証」を取得していたこともあり、オーストラリアの商社がそこに目を付け、環境への取り組みを高く評価、取引がスタートしたという。

 同漁協加工場の山道豊工場長は、「4年前にMEL認証を取得して海外への輸出準備を進めてきて、今回、その取り組みを認めていただいてオーストラリアへの出荷がスタート。
 この取り組みががいいきっかけになり、さらにステップアップしていけるように、いろんなところに提案しかのやカンパチのブランドをより高めていきたい」など話していた。

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