2024年06月10日 12時07分

《大隅点描 》

カヤイバラ ツクシイバラの変種~日本神話 鹿屋野姫神から

 野生のバラでノイバラ(バラ科)に属する変種にツクシイバラがあり、平凡社刊「日本の野生植物」に紹介され「全体に大きく小葉も大きく倒卵状楕状円形で先がとがり、やや固く表面は深緑色でやや光沢がある。花も大きく径3センチ帯紅色または白色。四国、九州、朝鮮半島、中国中部に分布」とある。

 ツクシイバラは、鹿児島県大隅半島を南限とし個体は少ないが、大隅中部では垂水市大野原、鹿屋市鹿屋原台地に分布し、大隅南部では旧根占町野尻野、旧田代町内之牧、旧佐多町大中尾、旧内之浦町姫門等で筆者が分布を確認している。

 しかし、大隅半島に分布するツクシイバラは、九州北部産に小葉は大きくなく、また逆に花は九州北部産に比べ、径4センチから5セントと大きく帯紅色の花が目立つ。

 ただ宮崎県産、熊本県産のツクシイバラについては調査対象エリアが広いため確認ができていない。

 いずれにしても北部九州産とは、地理的変異により明白な違いがみられることから別種として取り扱い、指摘に「カヤイバラ」と名付けることにした。

 カヤの名は、日本神話に野の神を司る「鹿屋野姫神」があり、野は草や木の生える広い平地をいい、本地のシラス台地である鹿屋原台地の原野にもノイバラと本種が育成し、筆者の在地でもあることからカヤの名を採用した。

 本種を含め日本の野生バラはせかいの栽培バラとして貢献していくと思われる。

 大隅の自然、歴史研究
 坂元二三夫

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