《歴史 》
2/2迄 解明進む「志布志の縄文文化展」土器や遺構
志布志の縄文文化展は、令和7年2月2日まで志布志市埋蔵文化財センター(志布志市志布志町安楽41-6)で実施中。
写真=出土した土器
会場エントランスには、チャレンジ、バラバラになっている土器のかけらを組み合わせて、土器を復元してみよう「土器パズル」コーナー。
会場に入ると、今から約9000年前、縄文時代早期前半の倉園B遺跡(志布志町内之倉)の60基見つかった集石、石蒸し調理施設の石が置かれ、旧石器時代の矢じりから縄文時代各期の遺跡が順番に並べられている。
貯蔵穴で見つかった炭化した木の実は国内最古
煮炊きの道具である土器の出現で、食料を求めて移動してきた旧石器時代とは異なり、一定の場所に一定期間生活できるようになった集石遺構や燻製用の連結土坑が見つかっており、志布志町の東黒土田遺跡では約13000年前の木の実が残っていた貯蔵穴と石を船の形に組んだ炉が見つかっている。
貯蔵穴で見つかった炭化した木の実は、国内最古だという。
縄文早期前半の霧島市上野原遺跡が全国でも有名だが、竪穴建物跡4軒、集石遺構60基、連結土坑10基が見つかった倉園B遺跡がある。
約3500年前の縄文時代後期の片野洞穴では、食料となったいイノシシやシカ、ツキノワグマなどの骨や、アワビ、カキなどの貝殻が見つかっている。
縄文後期から晩期にかけての鍬として使われていたと考えられる横刃形石器が出土。
これら縄文時代の説明と、土器や石器などの展示が行われている。
写真=集石遺構も
東九州自動車道や都城志布志道路建設に伴い、発掘調査を行った縄文時代を中心とした遺跡の出土資料を展示しています。この機会に会場でご覧ください。…と呼び掛けている。
志布志城の巨大ジオラマや、短甲や鉄剣、軽い紙垂で来た棺などが出土した古墳時代の原田3号地下式横穴墓の数々の副葬品なども展示してあり、令和7年1月4日には、県外ナンバーの車も停まり、家族連れなどが熱心に見入っていた。
入館:無料
開館時間:午前9時から午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日:月曜日(国民の祝日時は翌日)
電話099-472-1111
主催:鹿児島県立埋蔵文化財センター
共催:志布志市教育委員会