《おおすみ雑記 》
その認識は時代の変遷とともに希薄に~「かくれ念仏」
「かくれ念仏」のお話しの続き。
三重県の熊谷深信さんが、かくれ念仏洞穴保存会法灯会を発足させ、インスタ等でかくれ念仏洞穴を紹介、今回『かくれ念仏巡礼必携』という冊子を作成された。
本記事でもお知らせしたが、その冊子には、写真入りで隠れ念仏洞穴等が紹介していある。
薩摩藩の一向宗禁制による弾圧で、信者が洞穴に隠れ祈りを続けていた場所。
冊子の「はじめに」には、次の内容が記してある。

かくれ念仏ってなあに?
むかし日本の津々浦々で浄土真宗は取り締まりの対象でした。かって島津氏の支配した鹿児島県をはじめとする地域も例にもれず、時代によって寛厳はあるものの、一向宗禁制の政策が敷かれました。
この歴史的事象やそれでも信仰を保ってきた人たちの営みのことを指して、「かくれ念仏」と通称しています。
2026年には薩摩地域における公的な真宗の布教解禁150周年にあたり、関係者の間では記念事業が着々と計画-準備されています。
しかし一方で、「かくれ念仏」への認識は時代の変遷とともに希薄になっており、かくれ念仏の法座が執り行われた洞穴である「かくれ念仏洞穴(どうけつ)」はすでに多く失われていたり、損壊していたり、封鎖されている現状です。
また、洞穴を管理する当事者のなかでも、洞穴が顧みられなくなっているという難しい現状があります。
そこで我々は、熊谷深信を発起人に、鹿児島県垂水市の眞宗寺を事務局として、「法灯会」というグループを結成しました。
かくれ念仏洞穴周辺の清掃や維持代行を活動のメインに据えながら、洞穴そのものの保存と洞穴を訪ねる巡礼(ツアー)、講演会等を企画し、かくれ念仏の歴史と文化をひろく発信していくことを目的としています。
このミニブックもその一環です。~後略~
というもの。
法灯会
会長:熊谷深信
電話090-9900-6488
事務局連絡先
〒891-2116垂水市柊原362眞宗寺
電話0994-32-1620
インスタもぜひご覧になって!(米永20250626)
かくれ念仏洞穴保存会 法灯会 インスタ