2025年11月17日 08時17分

《農林水産 》

魅力あるステキな海 変化受け止め私たちが出来ることは

魚、海、かのや。かのやカンパチを味わい尽くす。

 「魚、海、かのや。かのやカンパチを味わい尽くす。」が、2025年11月8日、鹿屋市新川町の出水田鮮魚で開催され、鹿屋市地域おこし協力隊の原口展子水産支援員によるワークショップなどが行われた。

 かのやカンパチを味わいながら、カンパチを育む海を知ってもらい、身近な海への興味や関心を高めてもらうことが目的で、ただ食べるだけてなく、鹿屋の海が今どんな状況なのか、 実際に見て考えるワークショップ形式のイベント。

 SNS等で募集し集まったファミリーなどが参加、原口さんに寄りカンパチについての説明、かのやカンパチの特徴や漁場の一日、漁師の仕事等も紹介され、その魅力、美味しさの説明があった。

 出水田鮮魚の出水田一生社長によるカンパチ料理の次のメニューが紹介された。
 カマ煮つけ、みそ焼き、餃子、うま辛中華和え、フライ。
 カンパチそのものの素材の美味しさに加え、いろいろな味付け、普段は口にしないような料理法で調理され、見た目も食欲をそそるワンプレートで出された。

 また、カンパチをより美味しく楽しむための焼酎「カンパチーノ」、大海原に生きる鯨のような雄大さと力強さを持ち合わせた焼酎「くじら」が、大海酒造㈱から提供され、カンパチ料理を一段と引き立てた。

写真=カンパチの説明する鹿屋市地域おこし協力隊の原口展子水産支援員

写真=出水田一生さんがカンパチメニューを紹介

 今回、大隅半島をフィールドに魚と海に関わる各地のプレイヤーたちも集結し、かのやカンパチを育む海の環境について写真や映像などが映され、原口さんの協力隊員としての活動も紹介されるなど、鹿屋の海をリアルに感じ、ワークショップでは、鹿屋、大隅の海について知ったことの感想や、守るためにできることややってみたいことなどが話し合われた。

 実行委員として集まったのは、自治体職員、漁協職員、魚屋、寿司屋、養殖業者、コーディネーター、地域おこし協力隊など、海や魚に関わるそれぞれ違う立場の人たち。

 おいしいカンパチ料理を食べたあとは、鹿屋、錦江湾の海が今どんな状況なのか。実際、原口さんが海に潜ったりして撮った写真や映像がスクリーンに流され、海の森である藻場の大切な役割、実際に見て感じた鹿屋、錦江湾の海について「想像していたよりトロピカルな海」などの感想。

 反面、海の森である藻場に元気がなく、夏になると藻場が消えてしまう厳しい現実、海水温の上昇による影響、それら変化の受け止め方を話し「鹿児島は試練の多い海かもしれません。ですが、魅力あるステキな海です。変化を受け止めながら、私たちが出来ることを見つけていきたい」などを伝えた。

 参加者からは、「海を泳いでみたい」「おいしい魚をこれからも食べたい」「魚もたくさんいて藻場も豊富にあるバランスのとれた海になってほしい」「海を守るために必要なことを教えて欲しい」「鹿屋と大隅の魚を全部知りたい」などの感想や意見が出ていた。

 藤武宏朗・真美さん夫婦、佑晟君(小5)、美遥(小1)家族は、「かんぱちのことを詳しく知ることができ、かのやカンパチの美味しさ、フライやギョーザなど全部が美味しかった。また魚のイベントがあれば参加したい」など話していた。

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