2024年01月26日 09時30分

《政経・産業 》

大隅半島に春の到来を告げる3日間の御崎祭り

 大隅半島に春の到来を告げる御崎祭りは、令和6年2月17日(土)から3日間、南大隅町佐多地区で行われる。

 御崎祭りは御崎神社の妹神が七浦越えて姉神を尋ねて行き、郡地区でめでたく姉妹が再会する祭り。

 初日の17日は夜も明けぬ早朝、佐多岬にある御崎神社の御神体を御崎柴に移し、御崎神社から日本本土最南端の田尻集落まで神幸。

 田尻集落では、えびす神社横広場で、出迎え、新鮮な魚の刺身と海藻と大根を和えた酢の物で、神官は朝食を食べる。

 御崎柴の御神体は、ここで神輿の中に移される。ここで先祓いの「鉾」と、神輿に陽が当たらぬよう「傘」が登場し、御崎神社の妹神が田尻・大泊・外之浦・間泊・竹之浦・古里・郡と七浦越えて姉神を探しに行く旅が始まる。
 各地区ではたくさんのご馳走で御崎神社一行を迎える。

 坂元集落に向かう途中には狭くて急坂の祭り最大の難所「神の道どんびら坂」がある。神輿がやっと通る程度の狭さで60度位ある坂を時間をかけてゆっくりと降りて、坂元集落の旅所に着き、姉神を探して旧郡小学校入り口まで神幸。
 この日は大木を仮宿として、一夜を過ごす。

 2日目は仮宿周囲には「20日市」が立つ。農具・苗物などの露店が出店し、にぎわう。昼頃、妹神は姉神の近津宮を探し当て、めでたく姉妹は再会を果たす。

 神社境内では今年の稲作の豊作を祈願する打ち植え祭りが行われてにぎわう。翌日、神は空を飛んで御崎神社へ帰る。 

 各集落で1300年前から伝承されてきたユニークなもてなしで神様をお迎えし、縁結び、五穀豊穣、大漁祈願、無病息災を願う。

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