2024年07月31日 08時08分

《宇宙 》

人生は第五次方程式~宇宙少年団うちのうら分団体験学習

 日本宇宙少年団うちのうら銀河分団体験学習会が7月25日から26日まで、肝付町内之浦地区で開催された。

 日本宇宙少年団は、1986年11月に設立され、JAXA宇宙教育センターと連携・協力して活動している。活動は宇宙をテーマにした体験プログラム、水ロケットコンテスト、スペースキャンプ、宇宙飛行士との交流、衛星データを利用した学習プログラムなど、宇宙の本物を題材としたさまざまな社会教育活動を通じて未来を担う青少年育成に取り組んでいる。

 全国に約140分団、約3,000人の団員、約800人の指導者が所属している。鹿児島県では8分団あり、大隅地区では鹿屋市の「おおすみ分団」、「うちのうら分団」があり、分団では月に1回程度活動している。内之浦分団は1990年に発足した。

 肝付町は「スペースサイエンスタウン構想」を策定し、宇宙人材の育成を推進し、宇宙教育を実践しており、日本宇宙少年団うちのうら銀河分団の活動を支援している。

 体験学習会は7月25日から26日までの1拍2日で実施された。初日は内之浦湾でカヌーなどの体験会があり、夜は内之浦の叶岳ふれあいの森に宿泊した。

 26日は午前9時から内之浦銀河アリーナで、JAXA宇宙航空開発機構主任研究開発員の藤井耕一氏の講義を聞いた。藤井氏は埼玉県出身で東京工業大学大学院修了。

2010年にJAXAに入構し、小型衛星と大型衛星の開発に従事していた。一時期文部科学省に出向し、JAXAに復帰後は共創型研究開発プログラムのプロジューサーとして、事業開発に従事している。

 講義は、「人生は第五次方程式」は答えはピタッと決まらずに自分が決めるなど、キャリアの話しがあった。

 地球から100km以上離れた地域が宇宙で、宇宙ステーションは400km離れている。
 人工衛星は人間によって地球の周りを回っているもの。リモートセンングとは、遠い宇宙を触らずに調べることで、雲を見てどこにたくさん雨が降っているかを見ることなど。

 衛星データの話しでは、衛星データ及びグーグルアースエンジンを使った衛星データのデモ操作。月の話しではデモプレイを通じて月の世界を学ぶ。

 高山小学校6年生の迫田蒼生さんは、「初日はカヌー体験があり、夜はみんなと一緒に寝たのが楽しかった。今日の講義はいろんなことを教えてもらい、良い経験になった。」と話した。

 藤平氏は、「15年間宇宙開発に携わっているのに、初めて日本のロケット打上の歴史を支えてきた肝付町を訪問しました。最新のデジタル宇宙教材を活用して、衛星データ利用と月面開発のワークショップを行った。デジタル教材を用いて実際の衛星データ触ってみること、デジタル空間で月面世界を体験してみること通じ、自分自身の経験して、子どもたちの中に思いで残る時間を目指しました」と語った。

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