《戦争と平和 》
戦争体験談集の表紙絵描いた原口桃歌さんに体験談集贈呈
鹿屋市が戦後80年で第3版を制作
今年戦後80年を迎え、戦争当時を知る語り部が少なくなる中、貴重な当時の記憶の継承が困難になっており、鹿屋市ではこれまで収集されてきた戦争体験談や鹿屋の歴史の周知と未来を生きる子どもたちの平和学習に活用するため、第3版目となる戦争体験談集を編纂した。

写真=体験談集の表紙絵を描いた原口さんとその作品

この日、体験談集の贈呈を受けたのは、その表紙の絵を描いた原口桃歌さん(鹿屋小学校5年)。
鹿屋市農林商工部ふるさとPR課の内倉課長と上木勝憲校長があいさつし、原口さんに手渡された。

写真=戦争時代に頑張ってくれた人々に、ありがとうという想いを込めかきました…と原口さん
原口さんは「戦争時代に日本を守るために頑張ってくれた人々に、ありがとうという想いを込めてこの絵をかきました。
夕暮れ時の空を書こうと思ったので、いつもお母さんが作っているキャンドルを参考にグラデーションにしました。
戦争時代は恐ろしい爆弾から逃げたり、栄養失調で亡くなったりと、生きるのもやっとの苦しい時代だったと聞いて、とても悲しくなりました。
鹿屋でも、特攻隊の若いお兄さんたちが家族を残して、自分の命をかけて飛び立っていっています。
私が今、家族と一緒にご飯を食べることが出来ているということが、どんなにありがたいことか、忘れずに生きていこうと思います」と話した。

写真=鹿屋市ふるさとPR課の内倉課長があいさつ

写真=上木校長があいさつ
体験談集は今後、市内小・中学校の平和学習を行う学年の全児童・生徒へ配布を行い、各校の平和学習等で活用。
市内公共施設及び県内図書館等へ配布し、多くの来館者に閲覧してもらい、鹿屋市の戦跡や戦争体験者のエピソード等の紹介を行うなど活用していくという。
この日は、桃歌さんの両親、剛さんと宏美さんも訪れており、宏美さんは「キャンドルを作るときのように、空をグラデーションにしたらとアドバイス。クレヨンで上手に表現して120点の出来です」など語っていた。