《伝統 》
志布志の福山氏武家屋敷の修復完了 開園セレモニー
志布志市麓地区にある武家屋敷、福山氏武家屋敷で7年前から進められてきた修復作業が終わり令和6年7月16日、開園のセレモニーが行われ、今後は武家屋敷や庭園が無料で見学、観覧ができるようになる。
この武家屋敷は江戸時代に今の志布志市麓地区に建築され、当時、この地域の武士で最も高い役職である「郷士年寄」だった福山氏が使っていたもの。
今回の修理は将来にわたって保存するため、平成19年にこの地区にあるほかの武家屋敷とあわせ庭園などが国の名勝に指定され、志布志市が管理団体となった。
同22年には、志布志麓庭園保存管理計画策定検討委員会が設置され、名勝志布志麓庭園保存管理計画を策定するなど、国の補助金などを活用して行われ、高知県の宮大工などが7年の歳月をかけて作業を進めてきた。
総工費はおよそ3億5千万円あまりで、ことしの3月に修理作業が終わりセレモニーとなったもの。
この日のセレモニーでは下平晴行市長があいさつ。
文化財管理グループの小村美義リーダーが建設経過報告し、福重彰史市議長が祝辞。
市長や議長、松原治美教育委員会委員、志布志小学校6年の福田明愛、小園青織さんらによるテープカット式があり完成を祝った。
また、武家屋敷にふさわしい野太刀自顕流兵法会による演舞や、戦国時代から使われていたという四半的弓道が披露された。
下平市長は「志布志市民が先人達が作り上げてきたものを大切にしてきて引き継いできた。今回の改修では庭園には黒松や赤松も植えられ、この武家屋敷を観光の拠点として生かしていければと思う。」など話していました。
福山氏武家屋敷は午前9時から午後5時まで無料で開放され、週末には観光ガイドが案内をする予定。月曜日が定休日となる。