《地域づくり 》
大原スクールマーケット~ピリオドから始まる未来
地区外からも多くの来場者で溢れる
錦江町大原地区で令和6年12月15日(日)Ohara School Marketが初開催された。
写真=飲食テントに並ぶ来場者
写真=体育館の中も大賑わい
大原は錦江町の山の中にあり人口280人ほどの地区で、花瀬公園へ車で5分、15分走ると岸良海岸まで出る事ができ、大隅半島のおへそに位置する。
今回の開催場所の大原小学校は令和7年3月で閉校が決まっている。
このままでは寂れてしまうと地域活性化のため有志で大原Future Labを立ち上げ、地区外の人にも大原を知ってもらいたいとSNSを開設して大原の地区の紹介を始め、最初の活動としてマーケットを開催した。
写真=大きなクリスマスツリーがお出迎え
写真=プログラミングで作ったゲームを楽しむ
マーケットには錦江町を中心としたお店をセレクトし外の飲食ブースが7店舗、そして地元の田代緑香会がお茶の販売をした。
体育館の中はダンボールを装飾した手作りの大きなクリスマスツリーが来場者を迎え、雑貨や加工品など7店舗が集まった。その他体育館では、プログラミングゲームや昔の遊び、射的など子ども向けの遊びも多く用意された。
写真=大人気の射的
写真=昔の遊びで楽しむ
開催場所が学校という事でイベントのコンテンツを時間割にして進め1時間目は総合でオープニング挨拶、2時間目は音楽で地元楽団のジョイサウンズが総勢12名で吹奏楽の名曲「宝島」などを演奏。
途中で楽器紹介を挟んで4曲演奏。最後の4曲目は大原小学校の校歌を編曲し演奏すると「懐かしい〜」との声があちこちから聞こえた。
3時間目も音楽で錦江町の地域おこし協力隊を卒隊したフルーティスト伊藤愛(まなみ)さんがフルートでオリジナル曲 「瑞風」を演奏。この曲は錦江町に来て4年間の中で感じた自然や人の温かさを曲にしたオリジナル曲で、その他クリスマス曲などを演奏した。
写真=ジョイサウンズの演奏
写真=伊藤愛さんのフルート演奏
写真=大盛り上がりのカルタ大会
4時間目の国語は鹿児島弁かるた大会で、30枚の大きなカルタはこども達が色を塗った手作り。小学生と小学生以下に分かれて先に5枚取った人から3人に商品がもらえる仕組み。
小学生以下は文字を読むのが難しい為、親子で参加、小学生の部は素早い動きでカルタを取りに行き、白熱した試合運びを見せ会場が盛り上った。
5時間目は国語の絵本の読み聞かせで、子ども達は目の前で読む絵本を熱心に聞き入っていた。
写真=絵本の読み聞かせに熱心に聞き入る
最後に大原Future Labを立ち上げた、山元大志氏が「多くの出店者、アドバイザーの『おおすみハナマルシェ』、地域の皆様のご協力のおかげで多くの人が集まってくれて、開催して良かったと思います。
今日は地元の人達が談笑しながら暖を取る昔の大原の光景も見られました。
廃校になる事で、大原を知ってもらいたい気持ちになり、寂しくなるがピリオドから始まる未来へ繋ぐ為、大原に携わる方に手伝いをもらいながら続けて行きたい。ありがとうございました。」と挨拶。
地区外からも多くの来場があり駐車場は満車、約500人の来場者に恵まれた。