《雑草 》
結果出すに機が熟していない案件ではないか…コスモピア
休館が続いている肝付町の「コスモピア内之浦」。
その解体をするという町と、「コスモピア内之浦を愛する会」が再開を…という地域の声とが今、平行線をたどり、20日の議会最終日で解体する補正予算付けの可否を議会が判断することになる。
現状では、町の提案する「解体」という方向へまっすぐ進んでいきそうな気配である。

町側の判断と、町民側の声と、双方の言い分は、それぞれで聞いているとなるほど…ということにはなるのだろうが、それが平行線をたどっているということは、町側と町民側との手法、考え方にかなりの隔たりがあるということなのだろう。
これまでの「国民宿舎コスモピア内之浦のあり方検討員会」や「同施設の運営に係る優先交渉権者公募」、「町議会との意見交換会」、会議録などいろんな資料等に目を通し、聞いてみて、休館して4年の間で、「あり方検討員会」の開催や「優先交渉権者公募」などの経緯や内容についての説明が、町民にはあまり届いていない。
解体の補正予算が上程される町議会が開催される直前の町振興会長連協主催の「町議会との意見交換会」を聞いてみても、それぞれの意見はあったものの、議員の中の理解もそれぞれで、コスモピアに特化した意見交換会ではなかったのもあったのか、どうも優先交渉権者公募のことやその後の建て替えの内容なども、議員の中でも共通の認識があるのかというと、首を傾げるところもあった。
町民に対しあまり内容が示されていない…そういう思いがする中で、解体費約6億円を議会が判断するという。
賛成反対でなく議員の考えはどうなのか…
12月4日の町議会との意見交換会では、町民から議会の役割のことが指摘され、また内之浦地区から出ている5人の議員の意見を求めたけれど、13日に全員協議会が開かれ、町の説明を聞くので、それまでは個々の意見、発言は控えさせていただきたいという。これにも首を傾げた。
これに対し、町民側から「賛成反対ということでなく、議員の考え方を知りたい」ということに対してもその声は届かなかった。
他の案件の意見の議員の声を聞くのに、コスモピアのことは聞かない、何のための意見交換会か…という声も届かなかった。
そして、「議員が問題点を指摘したうえで議論がなされ、それを町民が受け止めてやっと納得できると思うが、今日参加の人たちは全く納得してない」などの声も出ていた。
高まる町民側のフラストレーション
そして18日の話し合いを聞きながら感じたのは、町の説明不足の中で、内之浦地区の住民の強いメッセージは町には伝わっているとは思うが、それが受け入れられないという町民側のフラストレーション。
議会にこれらの判断を求めるというが、こういう状態の中で、町民に寄り添った結果、町や議会、町民3者がともに納得できるような結果が出るのだろうか。優先交渉権者も含めると、その4者もぎくしゃくしてないか。
町の方針に対し町民側と平行線となり、町民の代表たる議会が結果を出すほど、この案件が熟して語られ、やり取りがされているとは、客観的に見てそう思えない。
それが意見交換や話し合いに参加した人たちの共通した認識ではないか。特に町民側はそう感じているのだろう。
これらの流れを見て、まったくの私見であり、議事進行上もどうなのか議会の判断でもあるが、継続審議すべき機が熟していない案件かとも思う。
説明によると合併特例債を使う場合、7年度内に完了しないといけない事業という。事業がスタートしていればそこも延長できるのでは…という声も聞いた。だとするとなおさら。
思うのは、町と優先交渉権者がもっとしっかり内容を詰めて、町民側の要望に少しでも近づけるような議論ができてからのほうがいいのだろう。
町としては拙速ではないと言うのだろうが、町民側からすると、もっと違う感情が溢れ出ている。
さて町民の代表たる肝付町議会はどんな判断を下すのだろう。(米永20241219)