《四季の話題 》
18日イベント 宿利原の夜空に光り輝く幻想的な大根やぐら
錦江町の冬の風物詩「大根やぐらライトアップ」が、令和7年1月16日~18日の3日間、錦江町宿利原の宿利原農村公園周辺で行われ、高原の夜空に光り輝く幻想的な大根のやぐらが出現している。
錦江町宿利原地区公民館が、小さな宿利原地区が元気になるように願い込めて始めたイベント。今では宿利原地区の「冬の風物詩」となった。
例年は師走に開催されるが、異常気象で大根の生育が悪く、今年は正月に開催されることになった。
16日と17日はライトアップだけで、18日の日曜日に出店やステージイベントが開催される。
30数年前、宿利原地区の宿利原義輝さんが、漬け物用の大根栽培を始めたのがきっかけで、宿利原地区に大根栽培が広まった。
師走に入ると地区では、寒干大根用の大根収穫が始まり、大根をやぐらに吊して寒干する作業が始まる。しかし、今年は異常気象で作業は翌年2月まで続けられる。
大根やぐらは圃場に合わせて、高さは約6~7m、長さは約50~80mあり、大きな孟宗竹と杉の丸太で作られる。大根はやぐらに吊しい干し、約2週間ほど寒風にさらして乾燥させる。
特に宿利原の寒干し大根は、漬物用の大根として評判が高く、今年も数千トンの出荷が見込まれている。
大根の品種は千里想(ほしりそう)で、普通の大根より細長い形が特徴。宿利原の土壌は大根栽培に適し、錦江湾から吹き上げる寒風は、大根の乾燥に適している。
ライトアップ初日の16日は、寒風が強く、気温が低い。大根は気温が低すぎて凍ると大根干しには適さないため、やぐらに干してある大根は少ない。
大根のライトアップは予定通りに実施されたが、見物人はまばらで寒さでブルブルと震えていた。
関係者の話しでは「寒いので18日には大根干しが進み、きれいなライトアップが見られるのでは」と話していた。