《グローバル 》
志布志で小中学生、コミュ協、外国人、企業が異文化交流
志布志市の小中学生、地域コミュニティ、地元企業、地元企業で働く外国人が集まり交流をはかる「異文化交流イベントin English Camp」が、令和7年7月25日、開田の里公園内農業歴史資料館で開催された。
同市では、初開催のイベント。


写真=小学生からそれぞれ自己紹介

志布志市は、県内で6番目に外国人数が多く、現在では市の人口の3%を外国人が占め、大幅な増加を踏まえて日本人市民の多文化共生や異文化理解を促進し、共に暮らしやすいまちづくりを目指している。
この日は、地元の小中学生、通山校区コミュニティ協議会員、地域のALT、サンキョーミート㈱で働く外国人(ベトナム)住民、サンキョーミート㈱が参加。
まずは、小中学生からそれぞれ自己紹介。通山校区コミュ協会員によるるマジックや、ゲーム、クイズ、ケセン団子など地域の郷土菓子の紹介、お菓子を食べながらティータイムで打ち解けていた。

写真=ALTのメンバー

写真=通山地域コミュニティ協議会のメンバー
小中学生にとっては、多文化共生と異文化理解促進、社会構造や地元企業への理解、外国人への慣れや日常化、人権教育など
外国人市民にとっては、相互理解の促進、日本語の学びの機会、日本文化や生活習慣の学びの機会、生活習慣や文化相違による地域住民との摩擦や軋轢の解消。
地域コミュニティにとっては、地域コミュニティ活動の周知、地域住民としての関わり方のきっかけづくり、生活ルールの理解促進、社会構造や地元企業への理解、地域の安心・安全や防災活動への協力。
企業としては、日本語習得の一助、生活環境の変化や閉鎖的なコミュニティによるストレスの解消、生活習慣・文化の違いによる地域住民との摩擦・軋轢の解消、地元企業としての取組の周知、外国人雇用への地元の理解促進など、それぞれの目的を持ちながら、お互いのコミュニケーションを図っていた。

写真=マジックやクイズで楽しむ




㈱サンキョーミートの管理部のグエン・ドアン・マンさんは「こうしたイベントあるとうれしい。日本で仕事を一生懸命して、社内だけでは同じ仲間だけですが、こうして地域の人たち、子どもたちと話すことが出来て、日本の家族みたいで楽しいです」など話していた。
なお同市での外国人は、平成22年度は138人だったのが、令和7年4月時点では3%を超える842人となり急増。
人口減少に歯止めがかからない中で、技能実習生として働きながら技術を習得するために住んでいる外国人が多くなっている。

