2025年06月22日 21時15分

《おおすみ雑記 》

特に過酷だったという薩摩藩の弾圧~かくれ念仏

 皆さんがどれほど興味をお持ちか分からないが、「かくれ念仏」のお話し。

 鹿屋市内にも、吾平町黒羽子、輝北町などにかくれ念仏の存在があることは知っていて、黒羽子はもうどれくらい前だったが、20年前近くになるのだろうか、輝北の朝倉にあるかくれ念仏は、4年前に、それぞれ訪れたことがあった。

 どちらも人里離れた洞穴、黒羽子は中は広かったと思うが行くに難しで、朝倉は入口も中も、とても狭かったのを思い出している。

 かくれ念仏に関してのそこまでの知識もなく、大変な思いをされこんなところに隠れて念仏を唱えていたのか…と漠然とした思いで見学した。

 その存在を忘れかけていたところに昨年、三重県から行ったり来たりしながら、かくれ念仏を探し、写真に撮り、インスタにアップして発信している熊谷深信さんを紹介された。

 数時間お話しされて、その趣旨は理解したものの、大隅半島だけでなく県全域や都城まで広がっている内容で、私のところではなくもっと広域で発信できるメディアがいいのではと、その時はそれで済ませた。

 そして数日前にまた、連絡いただき冊子を作成したのでとお持ちになった。
 話をお聞きすると、全国でもここまで厳しい弾圧をされたところはない。その当時の人たちの思いを考えると、宗教を超えて歴史的、文化財的にも守っていくことが大事ではないか。

その存在すら忘れ去られているようなところもある

 ただ、50数か所あると言われるかくれ念仏、地域や自治体で管理されているところもあれば、そのまま放置され、その存在すら忘れ去られているようなところもある。

 その存在を知り、現地に赴いて調べれば調べるほど思いが募り、2拠点生活から、こちらへ引っ越そうと考えるほどだ…と話をされる。

 鹿児島県民でない熊谷さんがなぜ、そうした思いに至ったのか、私たち県民としても、これはちょっと恥ずかしいことになるんじゃないか…、話が深まるにつれ、そんな思いもした。

 冊子の内容を少し紹介をしながら、感じたことも伝えていきたい。(米永20250622)

最新の記事

合計 2490 件中 1ページ目を表示

カテゴリ最新記事

鹿屋七日会