《観光 》
錦江湾をブルーツーリズムの拠点にし観光力アップを
環錦江湾観光の輝かしい未来を語る会in霧島が、2024年2月11日、霧島市隼人港で開催され、県内の錦江湾沿岸の自治体や関係団体など50人を超える参加者で、錦江湾の活用の現状や今後の展望など様々な意見が出された。
主催は、環錦江湾観光連絡会議(郷原拓男会長)。
錦江湾の未来について語り合う意見交換会で、これまで鹿児島市や姶良市、鹿屋市、垂水市、指宿市、錦江町などでも開催している。
写真=あいさつする中重市長
この日は、郷原会長があいさつ、中重真一霧島市長が、湾奥のマリンスポーツはじめ自然体験のPRを兼ねあいさつ。
鹿児島県港湾空港課の佐多悦成課長が、隼人港における試験的な小型船舶の係留許可制度について、県では総トン数が20トン未満の船舶の係留施設への係留の係船料が無料のため,係留に当たって許可申請を求めておらず、国の調査上、多くの船舶が放置艇に区分される現状があること。
係留施設内外におけるプレジャーボートなど小型船舶の放置艇が存在することは、全国的にも無秩序な係留による景観の悪化や、安全管理の不十分さに起因する事故等の課題ありとされていること。
令和5年3月から、隼人港の本港地区・外港地区において、試験的に小型船舶への係留許可を開始し、防波堤を指定係留施設として指定、係留場所として活用。
船舶航行など、港の利用に支障が生じる場所について係留不可区域の設定。
これらを実施した上で、20トン未満の船舶について、船舶の所有者から申請書の提出を求め係留を許可、1年ごとに更新するなどの説明を行った。
写真=県港湾空港課の佐多課長が隼人港活用の現状など説明
また、錦江湾におけるマリーナ計画調査について、湾内のマリーナ適地や施設計画などについて調査検討、錦江湾を湾奥、鹿児島港、湾口西、湾東、湾口東5つにゾーニングしたうえで、関係者に意見聴取。
安全性、利便性、交通アクセス、クルーズの容易性、景観、環境様々な観点から各ゾーンの地域特性を分析候補地の絞り込みを行い、平成26年3月、安全性や利便性などの観点から総合的に優れる鹿児島港をマリーナの候補ゾーンに選定したことの説明もあった。
写真=コーディネーターの伊牟田氏
錦江湾漁業協同組合の岩元良祐代表理事組合長が、錦江湾REBORNプロジェクトとして「漁港をさらに稼げる漁港へ」「錦江湾をブルーツーリズムの拠点に」というミッションで、漁港の財政力を高め、錦江湾の観光力を引き出す事業計画を説明した。
写真=指宿観光協会長ら意見交換
南国ホテルズ株式会社・シェラトン鹿児島の代表取締役社長で、かごっまふるさと屋台村理事長の伊牟田均氏をコーディネーターに、意見交換会があった。
指宿観光協会や指宿漁業協同組合、地域振興局、㈱なんきゅうドッグ、㈱錦江湾クルーズ、桜観光そよ風などの団体や、遊漁船やヨットを錦江湾で楽しんだりしながら、仕事や活動をするうえでの課題や提案などが出され情報交換。
今後もこうして交流をしながら、錦江湾沿岸の自治体や団体がより連携し、錦江湾を輝かせていくことなど確認し合っていた。