《鹿屋経済同友クラブ 》
橋69人、トンネル7人、錦江湾横断道路選択アンケート
桜島大橋推進協議会が、鹿児島中央駅前で署名とアンケート活動
桜島大橋推進協議会(岩元節朗会長)が、令和5年11月17日、鹿児島中央駅前、若き薩摩の群像周辺で、署名活動とアンケートを行った。
同協議会は、これまで鹿屋経済同友クラブが、平成7年から薩摩半島と大隅半島をつなぐ「桜島架橋」の実現に向け、「私たちにとっての悲願である『桜島架橋』は、防災、緊急救命医療の面では鹿児島県民にとって命の橋でもある…など訴えてきた。
これまで大隅半島の住民が主体としてやってきた活動を、繋がる地元の鹿児島市内でも盛り上がろうと、令和3年1月に鹿児島市民を中心に発足したもの。
この日は、桜島大橋推進協議会のメンバーら約20人が、署名簿を首から下げ、また、錦江湾横断道路は、橋がいいか、トンネルがいいかのアンケートも行った。
署名は集計中だが、橋かトンネルかのアンケートでは、橋が69人、トンネルが7人だった。
この運動のもととなる鹿屋経済同友クラブの活動は、平成7年にスタートしてから、平成16年には「桜島架橋推進決起大会」を大々的に開催、署名活動や様々な運動を続けてきて、平成19年には15万数千余名の署名簿を鹿児島県知事へ提出。
これを受け、鹿児島県では平成21年度から平成24年度にかけてプロジェクトの可能性調査が行われ、「トンネルでの可能性」を示唆。
そして県は、鹿児島市街地と桜島を結ぶ海底トンネル構想の実現に向け、2020年度一般会計当初予算に調査費1088万円を盛り込んで事業として進めていくことが検討されている。
これを受け、同クラブではトンネルと橋の両方を見据えて推進していくことを確認している。
また、垂水市でも令和5年8月に、「垂水市錦江湾横断道路推進協議会」を設立させ、さらに機運を再燃させようと、垂水市内の関係機関、団体が一体となった組織を立ち上げ、国や県に要望を続けている。
今回、活動を行った桜島大橋推進協議会の訴えている概要は次の通り。
桜島~鹿児島間の錦江湾横断道路は交通の利便性の向上冲生活圏の拡大をもたらし、また観光資源として全国に発信することが可能となり、大隅、九州南部地域の産業・経済・文化の発展に寄与する。
期待される効果
①交通利便性の向上=大隅半島の各市町村と鹿児島市間の時間短縮。通勤、通学の利便陛の向上。大隅と薩摩の一体感を強化。
②産業発展への貢献=輸送能力、安全性の向上。産業立地条件の向上。農畜産物の市場拡大。過疎化の抑止、県上におけるバランスの取れた人口配分。大隅半島、広域観光ルートの開発、発展。
③大隅圏の生活利便欧の向上=鹿児島市に集中する教育、文化、高度医療施設の利用促進。大隅圏、薩摩圏の地域連携、文化交流の促進。
④県上における防災ネットワークの強化=大隅圏における事故、災害等の緊急事態に対して、陸路による緊急支援と時間短縮が可能。