《雑草(コラム) 》
コスモピア内之浦がいい形で再開、再建できることを願い
先日、肝付町議会のことを書いた。
少し補足してみたい。
一番何を伝えたかったかというと、平成の合併があってから、約20年経ち、それぞれの自治体が落ち着いてきているところだと思う。
ただ、合併当時には対等合併と言われてきたけれど、やはり本庁が置かれている旧市町が、合併前の旧自治体とを合わせた予算執行権を握り、対等と言われながらも、本庁が置かれていない旧自治体は、例えば50億円前後の予算を持っていたのが、ほぼそれを手放す形になり、3割自治と言われた中でも、それなりの公共事業ができていたはずだが、自分たちで決定し執行できることが極端に狭められているという現実があるということだ。
写真=コスモピア内之浦跡地 奥の建物は町立病院
それでも、対等合併ということで、旧自治体という意識がだんだんなくなり、うまくやっている自治体もあると思う。
若い人たちは、例えば鹿屋市の場合でも、20年前は鹿屋市、串良町、吾平町、輝北町が存在したということを知らないという人も増えているのだと思う。
反面、4市5町をぐるぐる回って取材をしていると、対等合併と言えども、本庁のない旧自治体の悲哀のようなものを何か感じるところもある。
それも本庁のあるまちに住んでいる人たちは、そうしたことをほとんど感じないのかもしれないし、20年経つとそれも薄れていくのだろうが、逆に、対等合併と言われながらも、まるで吸収合併じゃないかと思わせるような何かを感じることもある。
それも、議会の中でそうした発言や論争があったりすると、何か釈然としないものを感じたりする。
人口減少社会、過疎化も進み、その財政等を考えると、緊縮傾向、何かを削っていかないとならないケースも出てくるのだろう。
ただ、肝付町の場合、コスモピア内之浦が閉館となったが、次のステップに移っていくための青写真もある程度描かれた上での、建物解体となった。
地域住民としては、規模は縮小されるにせよ、住民福祉や地域活性のための新たな拠点を大いに期待したと思う。
コスモピア解体は、運営する事業体を公募し、手を挙げた団体がいたという前提で進められたと理解しているが、その応募団体が辞退をしたことで、再開を前提としての解体のはずが、ただのさら地が残っただけの宙に浮いた形となった。まだ十分使える施設だったのに…という声も強い。
物価、建材等の高騰が原因だとされているが、手を挙げた事業体を選定したのは町であり、それを議会も承認し進められてきた。
この状態のままで、さらに町は事業体公募を続けていくという。
ただ、このままだと、コスモピア再開の目途が立たないままで、時間だけが過ぎていくという形になっている。
財政の問題もあり、閉館し解体を決めたのも負の遺産を残してはならないということも一つの理由だったと思う。
そこに加えて、今度は内之浦地区にある町立病院のことが議会でも取り上げられるようになり、これも財政上の問題が大きく指摘されていた。
平成の合併があってからの各自治体は…
取材をしながら思ったのは、財政の問題は肝付町全体の問題であるはずなのに、より人口が減り過疎化になっていく地域を一つのターゲットにしての論調に見えて、そこに住む人たちの感情を逆なでするような雰囲気になってはいないか…。
活性化のために頑張っている姿をずっと取材してきたのでなおさら。
ただ、逆にコスモピア再建に対しての議会での議論を聴いていると、何か北風と太陽のイソップ寓話を思い起こすようで、好転していくような形には思えないという面もあり、それがまたことを難しくしているようだ。
この前のコラムも、平成の合併という面から、もっと伝えるべき内容にできたらよかったが、なので思わずまた筆を執った。
合併に関しては、中には、「周辺自治体も鹿屋市と合併したほうがいい」と声を大にしていう人もいるが、例えば、昭和の合併時の高隈地区、また大姶良地区や花岡地区なども、地域の古老からは「役場があったときは、そこを中心にしてとても賑やかだった」という話を耳にしたりする。
そして平成の合併。国としては、合併をすることで行財政の効率化が進んだ形となったが、吸収合併にも似た側の地域は、特に財政上、自分たちの思いが伝わらない形で、廃れていく傾向にあるのだろう。
かえってそれが、過疎化に拍車を掛けたりしているし、合併特例債や地方創生で多くの予算が掛けられているが、そのお金を合併せずに、旧自治体が独自の予算としてまだ使える形にしていたら、ここまで過疎化が進んでこなかったのでは…と考えたりもする。
なので、さらに「合併を…」という人たちには反論をしている。
なにを言いたかったかというと、このままでは、旧町同士でしこりを残すようなことにならないか、そういう肌感覚があり、思うところもあったからということ。
あまり理解していただけないのかもしれないが、基本的には、コスモピア内之浦が、いい形で再開、再建できることを願い、さらに様々な角度から記していきたい。(米永20260401)



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