《オーガニック 》
苗床づくり~稲刈り 家族連れら22組 約50人 実りの秋体感
小規模生産者グループ おおすみ百姓の森 米作り独自手法で
小規模生産者グループ「おおすみ百姓の森」による稲刈りがピークを迎え、家族連れらグループ22組、約50人が各々の田んぼで、それぞれ日程調整をしながら手刈りやバインダーでの稲刈り、掛け干しの作業を行い脱穀を待っている。

写真=みんなで稲刈り

写真=レンゲソウ咲く田んぼで苗床づくり

写真=自分たちの田んぼの横で種籾で苗床づくり

「おおすみ百姓の森」は、大隅半島を拠点にしている小規模生産者のグループで、消費者×生産者×販売業者とつながり、「生きものに優しい暮らし=心地よい」を広げていくことを目的に活動。
同グループでは、みんなの田んぼプロジェクトを実施し、なるべく機械に頼らない独自の手法で、自分で米作りができる仲間が増えるようにと願いながら、参加者が楽しく段階的に取り組めるように企画している。

写真=除草の田車押しも
いま、鹿屋市大姶良町の田んぼ8枚で、面積の大小、稲数列ずつをマイ田んぼとして、講師の指導を受けながらそれぞれが管理し、苗床づくりから田植え、水管理、除草などを行ってきて、稲刈りとなったもの。

写真=麦づくりも

写真=赤米や鹿児島の伝統米づくり
田植え前の田んぼにはレンゲソウを育て、稲苗も、植える田んぼの横に苗床を作り、種籾を1個1個植えて育て、ジャンボタニシなど被害に合わないようある程度大きくなったところで、田んぼに手植えで移植。草刈り機講習なども実施しみんなで力を合わせ田車押し、畦の除草などを行ってきた。
田んぼの地力で、稲の苗が育ち、少しばらつきはあるものの分けつも多く、収量も期待されている。

写真=収穫の秋
また、同グループでは、これまで鹿児島で育てられてきた伝統米も手に入れ、田植をし、食味もそうだが、もち米や米粉に合う品種、強風など天候にも強い品種などを見極め、また、交配していくことでよりその地にあったお米作りにもチャレンジ。
さらには、米作りと野菜作りも行っており、持ち寄った野菜で、毎月「おおすみ百姓ボックス」で安心安全な野菜も、インスタ等で販売している。


今後は、脱穀を行い、収穫祭で実りの秋を満喫し、五穀豊穣を祈念し感謝。
来年のみんなの田んぼプロジェクトに向け準備を進めていく。
参加者は、小さな子どもを持つファミリー層も多く、農薬や化学肥料を使わない自然の循環を活かしたお米作りに興味を持つ人たちが集まり、地域の大きなパワーとなってきている。
おおすみ百姓の森 公式ホームページ