2025年12月30日 10時35分

《地域づくり 》

正月に向け高屋神社奉賛会が門松の設置と境内清掃

 高屋神社奉賛会による正月に向けての門松の設置が、令和7年12月28日(日)、同神社鳥居で行われ、高屋神社を守る会のメンバーもボランティアで参加し、境内の清掃を朝早くから実施した。

 高屋神社は、明治5年には、明治天皇が西郷隆盛などを従えて鹿児島に巡幸した際、皇祖が眠る鹿児島の三山陵を鶴丸城から遥拝し、勅使を派遣して高屋神社に10円金貨を奉納している。
 高屋神社の御祭神は、彦火火出見尊と豊玉姫など。

 明治7年まで国見岳山頂にあった高屋山上陵が、参拝に不便であるため、第12代景行天皇が麓に分霊して創建したとされている。

 その高屋山上陵は、初代神武天皇の祖父である彦火火出見尊、神話の物語では山幸彦の陵であり、江戸時代後期の地誌『三国名勝図会』では内之浦の北方村国見岳がその所在地とされていた神代三山陵の一つ。

 高屋山上陵の里宮としての高屋神社は、1505年の火災で社宝等が焼失したが、同年6月、肝付兼久が再建。1717年には正一位に宣命された。

 この日は、奉賛会のメンバーが門松づくり、初詣のノボリ旗を立て、正月を前に守る会のメンバーらとともに境内をきれいに清掃を行った。

 高屋神社奉賛会の愛甲隆一副会長(86)は、「地域の有志で長くこの神社を取り仕切ってきたが、地域での高齢化もあり、20年ほど前から当時の26振興会の役員を中心にあとを引き継ぎ奉賛会でこの神社を守ってきた。

 今は宮司も他神社との兼任という形で、11月の例祭などでしかお祀りができていないし、奉賛会も会長が不在で、私たちも高齢となりやれるところまでやろうと今後の活動もいろいろ考えているところ。

 ただここ最近、ボランティアの方々が清掃を行い、活動のお手伝いをしていただいているので、光がさしてきた。お力を貸していただきながら活動を考えていきたい」など話していた。

 高屋神社を守る会の中村真理子会長は、「とても貴重なこの神社を大事にしていきたいと、9月から毎月清掃をはじめ、国見山頂の高屋山上陵跡もお参りしてきました。私たちができることを頑張り、神社と地域を盛り上げていきたい」など話していた。

 高屋神社では、31日午後4時から大祓いがあり、24時から除夜祭がある。
 1月17日(土)午前9時には清掃活動を行い、メンバーでお茶会もある予定。 

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