《観光 》
木のおもちゃのようなリゾート列車、発射オーライ
海幸山幸号が初めて志布志駅から観光客乗せ
JR九州が宮崎市と南郷駅間を運行する臨時特急列車「海幸山幸号」が令和6年3月18日、初めて志布志駅から観光客40人を乗せて、南郷駅を目指し発車した。
乗車したのは、前日大阪港を出港した「さんふらわあ」の乗船客40人。
一行は、商船三井の「さんふらわあ」で3月17日夕方大阪を出港し、18日午前8時55分に志布志港に到着。
岸壁から観光バスで志布志駅に移動し、観光特急列車「海幸山幸」に乗り込んだ。駅には「日南線利用促進協議会」の職員らが出迎え、乗車時に記念品を1個づつ手渡した。
列車は、JR九州が宮崎市と南郷駅間を運行する臨時特急列車「海幸山幸号」。列車は2両編成で、車両側面と内装は豪華な木製で、「木のおもちゃのようなリゾート列車」の愛称を持つ。
定員は1号車「山幸」が21名、2号車「海幸」が30名の計51名。フリースペースが1号車には6席、2号車には8席のソファシートが設置されている。1号車にはサービスカウンターがある。車内では列車のオリジナルグッズやオリジナルCD、沿線の特産品や飲食物の販売もある。
いつもは宮崎駅と南郷駅間を運行しており、列車折り返し運転時に志布志駅まで来たことはあるが、志布志駅から乗客を乗せての運行は初めて。
このツアーは「日南線利用促進協議会」で、さんふらわあの大阪航路とJR日南線の利用促進のために企画。特別列車で志布志駅から海幸山幸号で油津駅まで行く。
途中で停車することなく進み、油津からバスで周辺を観光し、夕方に志布志に戻り、志布志港発の「さんふらわあ」で大阪に戻るコース。
兵庫県の74歳女性は「海が穏やかでフェリーの乗り心地はよかった。初めて志布志に来て、これからの観光が楽しみです」と、同じく兵庫県の足立真理さん(43)は「天気がよくて、行き帰りはさんふらわあで、観光列車にも乗車するので楽しみです」と話した。