《二火会 》
南極料理人、中川潤さんが感動を報告~鹿屋二火会例会
鹿屋二火会(金沢幸一代表幹事)の7月例会が鹿屋商工会議所でこのほど開催され、南極観測隊料理人、中川潤さんによる第64次南極地域観測隊派遣報告があり、大変だったことや、行くことができたことに対する感謝など話した。
中川さんは鹿屋市共栄町の小料理菜のオーナーシェフ。飲食店を経営しながら、2022年11月から2024年3月まで第64次南極地域観測隊の料理人として派遣。
普通の人では行くことが難しいところに行ってみたかった。大自然を1年を通じて感じてみたかった…などの理由で南極へ行ったこと。
南極は、世界で5番目に大きい大陸で、面積は日本の約37倍。昭和基地は日本から約1万4千キロ離れ、1957年に第一次観測隊が開始、地球環境を観測。スライドや映像でその様子や南極観測隊の施設や活動を紹介、説明。
また、中川さんの仕事は、1日3回、決まった時間にご飯を出すことで、64次では金曜日を観測隊名物のカレーの日に。
平日は通常の食事で、昼は丼や麺類でさっと食べられるもの、週末は鍋や焼き肉、月1回ちょっと豪華な食事、6月の極夜祭はフルコースを作るなど説明。
食料はどうやって調達するのか、その量、水はどうしているのか、ゴミをどうやって処分するのか、現地で手に入る食材はあるのか、人気メニューは…などの話をした。
南極でうれしかったこと、感動したことは、360度真っ白い台地に立てたこと、とってもきれいなオーロラが見えたこと…など。
外作業でゴーグルが凍って何も見えなくなること、節水で一人150リットル、水がきれい過ぎて出汁がおいしくない、本当の休日は一日もないなど大変だったこと、そして感謝のことばを述べた。
花束が贈呈され、南極で使ったヘルメットやブーツなども展示され熱心に見入っていた。