2024年06月12日 23時27分

《雑草 》

鹿屋市議会としても禍根を残すことにならないか…

 鹿屋市民からかなり長い時間でお電話をいただいた。
 
 14日から始まる鹿屋市議会で、鹿屋市特別職の給与に関する条例の一部改正が中西茂市長により提出される件のこと。



 これは、墜落事故があった海上自衛隊SH60K哨戒ヘリコプターの同型機が写った記念切手シート贈呈を受けた際の不適切発言に関して、中西市長の給料月額について、3ケ月間、10分の1を減じる条例改正を提出するという内容であり、そのことについてだった。

 電話の要点は、主に3点ほど。
 市役所等に連絡して調べておられ、かなりお詳しい様子だった。

「3ケ月間、10分の1」という軽重について

 まずは、「3ケ月間、10分の1」という根拠は、どこにあるのか、いろいろ調べ、聞いてみたが、首長の立場として問題が起きた時に、結果的に辞職をしたりという例はあるようだが、「3ケ月間、10分の1」というのは、どこにも見当たらない。

 市役所総務課等にも電話で聞いたが、それらしい例は見当たらなかったみたいで、例えば、幹部職員が不正を働いたときに、その上司としての責任をとる場合、数か月、10分の1というのは調べてみてあったが、市長が直接不適切発言をした場合を考えると、あまりに軽い内容ではないか…という指摘。

非公開の議運、一般質問も経ずになぜ…

 次に、定例市議会が開会、その初日に当該条例改正案が提出され、その日のうちに採決されるという。24日からは一般質問も開催され、そこで議員の質問もあるだろうし、市民も傍聴できその内容を聞いて決められるべきで、その流れを知りたいという市民も多いと思うのに、そこを経ずに初日で採決されるのはなぜなのか。

 これらは議会運営委員会の中で決められ、それも非公開だったという。
 非公開の議運で決められ、一般質問も経ずに、市民のあずかり知らぬところで、「3ケ月間、10分の1」という世間からすると軽いと感じられる内容が、提出されたその日に決められていくのは腑に落ちない。

  その理由は、議会の会期が7月4日までで、7月1日から9月30日までの減給であり、初日に採決しないと間に合わないという。
 それは8月1日から10月31日までとすればいいことで、理由にはならない。拙速というより稚拙ではないか。

公の場での謝罪などを求める申し入れと、条例採決と

 さらには、不適切発言は4月23日に起こり、議会運営委員会は5月13日に開催。その時点では、この「3ケ月間、10分の1」という内容は決められておらず、この内容を確かめる前に拙速に採決するということだけを決めたのは、何のための議運だったのか分からない。

 議運では、「命に関わる大きな事故で、議会としても大変な失言であると重く受け止めている」として、中西市長に対して公の場での謝罪などを求める申し入れを行うことが決められたというが、これは一つのポーズだったということなのか、そう思われても仕方がないのでは…などの内容。

 冷静な口調で話されてはいたが、その怒りを収めることができないのか、結構長い時間お話になられていた。

鹿屋市議会も同罪ではないか…

 今、全国で首長や議員が、いろんな不適切な行動や発言で世間を騒がしている中、とても残念なことで、このまま中西市長の給料月額についての条例改正が、市民が関わることなく市議会初日で拙速に採択されることになると、鹿屋市議会も同罪ではないか…。

 私自身の認識として、初日上程で中日か最終本会議で採決と思っていたが、どうもそうではないらしい。
 一連の流れを見聞きしてきて、不適切発言自体もだが、鹿屋市議会としても禍根を残すことにならないか…、 この電話の受話器を置いて改めて感じた。(米永20240612)

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