2024年06月15日 09時30分

《雑草 》

三人三様の奮闘と、悔いの無い戦いを祈念~県知事選

 6月8日に現職知事の塩田康一氏への次期選挙の推薦を、県医師連盟が一時取り下げることになったことを新聞報道で知った。

 県医師会の政治団体、県医師連盟は県知事選に立候補予定の現知事を推薦していた。
 一時取り下げるとことになった現知事が、齟齬を与えた様な発言あったのが推薦を取り下げる理由である。

 塩田氏が県議会一般質問で「国の指定要件を満たす」として米盛病院の救命救急センター指定を県医療審議会に諮問した。
 病院の診療体制を巡って賛否が割れて答申は出されていない。塩田氏が6日の県議会一般質問で「センターの設置割合は他県に比べて低い、鹿児島市でも底上げが必要と指定を進める考えを示したことに端が発生した様だ。

 私は門外漢で専門知識は無いのがどちらの意見にも理由はある。どちらの意見も早急に制度化すべきだが順序がある手前、同時に進めることは難しいのかも知れない。
 様々な問題がある様にうかがえるのだが、期日が押し迫ってから急に方向転換が組織の末端まで浸透できるか。
 今までの塩田氏の言動は吟味された言動で、撤回する気配は見えない今回の意見の齟齬を解釈して切り抜けるか、此の侭では双方とも撤回する気配はない。

 塩田氏曰く「これまでも同じことを言っており」そのうえで政策協定も結んだのだ。
 医師会側の判断であれば、やむを得ないとの事であるとの談話であった。

選挙までは時間が無いが…

 今迄の塩田知事の言動と姿勢を見る限りでは、確り言動を吟味して発言しており現職の知事が齟齬を生じる言いまわしなのか私には判断できない。
 今回の県医師会長の一時取り下げは現職知事への確信的姿勢の発言で、考え直す機会を以て其れを待つ提案であったのかそれは無いようだ。

 それでは県医師会側の意見を勘案して、妥協案を新たに政策協定するかの方策は難しいと思う。
 新人候補のどなたかと政策協定を新たにする方法もあるが、それは問題があり過ぎるここまで公になった以上、いい加減な妥協では済まないと思う。

 県医師会側に新人の女性候補と協定する様なことはないのだろうし、紳士的な方法で処理することは出来ないのか。人の命を預かる先生方の姿勢と、政治家の先生とは捉え方の感覚が違うのかも知れない。一時下げの儘で絶縁状態でなく紳士的態度で接する方法がある筈で何れにしても選挙まで時間が無い。

票の流れに変化があるのか選挙は魔物

 状況が違うが、ふと戦国時代の天下取りを目指した各武将のことが頭をよぎる。豊臣秀吉が天下取りを目指す行動は名誉や面目を棚上げして、秀吉の臣下の面前で大芝居を打ったことを、徳川家康がそれを受け入れ300年近い江戸時代を築く度量があったからであろう。

 その国を治める者は全てが織田信長張りの気概も必要だが、部下から謀反を起こされ潰えては理想の国は築けない。
 気宇の大きさも持ち合わせて戦前の準備を憂いなく進めて戦いに挑むべきと思う。戦いは勝たねば夢も希望も己が描いた青写真は水泡と消えてしまう。

 武田信玄は配下の武将二十四名の意見を聞き、己の意見とスライドさせ取捨選択して戦いに挑んだ。上洛途中に病に倒れなければ恐らく天下人に成れたと言われている。
 上杉謙信は己の幾多の戦闘の場面の経験則からの閃きで、戦いを勝ち抜いたと言われ余りもストレスが多すぎ脳卒中で寝所の厠で倒れ帰らぬ人となった。

 選挙も勝つか負けるかでは雲泥の差があり、負ければ己の主張は不問となり「敗軍の将、兵を語らず」多くの人に迎合されなかったことを悟り自分の生き方を再確認すべきである。

 新人候補は米丸真希子氏に樋ノ口理花氏と現職との戦いで、今回の選挙がまじかに迫りサプライズが起き、投票に票の流れに変化があるのか選挙は魔物である。
 只、時間が無いのが残念であり三人三様の奮闘と、悔いの無い戦いを祈念致します。(岩重(20240615)

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