2024年06月03日 09時25分

《スポーツ 》

甲子園へ向け手応え掴む~鹿屋農業野球部 初の準優勝

 第66回NHK旗争奪鹿児島県選抜高校野球大会は2日、鹿児島市平和リース球場で決勝戦があり、初優勝を目指す鹿屋農業は神村学園と対戦し1対5で敗れ準優勝だった。

写真=準優勝した鹿屋農業野球部

 樟南、鹿実と県内屈指の強豪校を撃破し初の決勝に進出した鹿屋農業。決勝の相手は春の甲子園に出場した神村学園とあって、鹿屋農業の応援スタンドには在校生やOB、高校野球ファンが多く集まり試合の行方を見守った。

写真=先発した吉元投手

 試合は初回、神村学園は四球と安打で二死1、2塁の場面で5番岩下の中前適時打で1点を先制する。

 鹿屋農業先発吉元は制球が定まらず四球による走者を背負う苦しい投球となる。
神村学園は3回、3つの四死球で二死満塁とすると、8番山本が右越適時3塁打を放ち3点を入れ序盤で4対0と試合の主導権と握る。

 反撃したい鹿屋農業は6回、代打で出た松元が出塁し流れを作ると8番岩下がライト前へ運び一死1、3塁の好機を迎え、1番北園の内野ゴロの間に1点を入れる。

 しかしその後は、神村学園早瀬に抑えられ5対1で神村学園が勝利した。神村学園は2年連続6回目の優勝を果たした。

 神村学園早瀬投手に3安打と押さえ込まれ打線が繋がらなかった。鹿屋農業投手陣は、吉元、松元、竹下と3投手のリレーで神村打線に立ち向かったが四死球の多さが目立ち試合を作れなかった。

写真=今大会好投をみせた竹下投手

 敗れた鹿屋農業今熊浩輔監督は「子供たちは良くやってくれた。点を取られる中でも追いついていければと思ったが、監督の力不足ですね」と語った。強豪を撃破し決勝を戦ったことには「手応えは掴んだ。今日の試合も2年生が出場して活躍したのは大きい」と夏に向け確かな手応えを感じていた。

写真=自責点0の松元投手(2年生)

 継投した竹下投手は「打線が良いチームに投手陣で5失点したのは反省」と話し、自身の投球には「春に吉元がよいピッチングをして負けられない気もあった。収穫もあって嬉しい部分もある。夏に向けて投手力を上げてどんな相手でも無失点を目指したい。夏は甲子園で活躍して支えてくれる人に恩返しを」と意気込んだ。

 田中主将は「気持ちで負けないように今大会は戦った。今日の試合はチームとして課題の残る試合になった」と振り返ったが、「今大会を通して自信にもなった。夏に向けて守備を固めて、好投手からも打てるようにしていきたい。夏の目標は甲子園です」と力強く語った。

 強豪神村学園相手に敗れはしたものの、春の九州大会予選に続き準優勝という結果に選手らは確かな手応えを掴んでいた。県制覇まであと1勝と迫った鹿屋農業。1ヶ月後に開幕する甲子園予選での優勝を期待する声も日に日に増している。夏の甲子園予選は7月6日に開幕する。

写真=応援スタンド

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