《エコ 》
脱炭素社会実現を~鹿屋工でカーボンニュートラルゲーム
鹿屋工業高生によるゼロカーボンプロジェクト、カーボンニュートラルカードゲームワークショップがこのほど、同校で開催された。
脱炭素社会の実現に向けた取組の一つとして、鹿屋市内高校生による脱炭素カードゲームを使ったワークショップを開催し、高校生の意見を集約するとともに、市内全体の脱炭素社会への機運醸成を図るために開催。
カーボンニュートラルカードゲームは、過去から現在にかけて私たちが行ってきた様々な活動が地球環境にどのような影響を与えているのかを俯瞰することによって、価値観や考え方に気づき、行動変容に働きかけるためのシミュレーションゲーム。
この日は、電気科2年生40人が脱炭素まちづくりとして、行政チームと銀行や建設会社、まちづくり会社、物流・運輸会社、電力会社、スーパー、ホテル、漁師、農家など民間チームとに分かれ、それぞれが脱炭素に向けてのプロジェクトを相談しあって、お金に換算して売買するなどで実施していく。
そこでは、CO2の排出量を100と設定し、50点まで炭素排出量を半減させるためのプロジェクトとして事業等を行うが、逆に輸送費のコストが掛かったりなどの排出を増やしてしまう結果となってしまうことになる。
排出量だけでなく、プロジェクトを実行する上で必要な再生可エネルギーとコミュニティの数値も増やしていかないと最終目標値は達成されないというゲーム。
プロジェクトの中で、それぞれがプロジェクトを4回申告するなかで点数が増減し、最終的に排出量を半減するためにさらにコミュニケーションをとっていく。
同校では、昨年に引き続き2回目の実施。
昨年は、CO2の排出量を27まで下げることができたが、今年は31だった。しかし再生可エネルギーの値を0から140まで伸ばし、コミュニティの値も100に上げることができた。
カードゲームを通して、脱炭素化社会の実現に向けて何ができるかについて考え、それぞれの日常生活における炭素排出量を算定して今後の取組に繋げた。
最後にまとめ、アンケートの実施を行い、8月には脱炭素に取組む6市内事業所の視察勉強会も行う予定となっている。
漁師役の電気科2年の上温湯君は,プロジェクト2回目にして、個人のCO2の値をゼロまで落とすことができ、「メタンガスを削減するプロジェクトや、森林を守る取り組みをしたら、CO2の値をゼロにすることができた。行政と協力しながらまちづくりを行うことで街の二酸化炭素を削減できると感じた。将来は、安心安全で住みやすい鹿屋市になるように貢献したい。」など語っていた。