《宇宙 》
はやぶさの日にJAXAの羽生所長が内之浦小で授業
「はやぶさの日」の日の令和6年6月13日、肝付町立内之浦小学校では、5・6年生を対象にJAXA内之浦宇宙観測所の羽生宏人所長による、「夢のかなえ方」をテーマに授業が行われた。
羽生所長は、自己紹介のあと「羽生少年は未来予想をしていたのか?」と、自らが描いた幼稚園の卒園アルバムの表紙に赤や青などの色を使った3段式ロケットを見せ、今、内之浦から打ち上げられているイプシロンロケットの前に打ち上げられていた固体燃料ロケットM-Vの写真を並べ、幼稚園の時に未来を描いていた…」などと語った。
小学校高学年になるとプラモデルやラジオ工作など作っては破壊するということが日常茶飯事で、中身がどうなっているのか興味があり、結果、道具の使い方を知り、作り方やその仕組みを学んだ。
研究者としての素養は、少年時代の多様な経験から培ったのかもしれない…と。
写真=イプシロンのデザインについて話す羽生所長
これまでやってきたイプシロンのマーキングデザインの仕事を頼まれたときや、新しい化学物質でロケット燃料・高エネルギー物質の開発などやってきて、観測ロケットの打ち上げ責任者となり、失敗もしてきたことを話した。
夢を叶えるために必要なこと、夢を実現させるとは、自分がなりたい自分になる、今実現していないことを実現すること。
①夢を描いたら実現するための設計図(段取り)を作る
②友達と協力する
③とにかく一所懸命にやる
④途中で絶対にあきらめない
⑤最後までやり切る
ということを伝えた。
授業を受けた児童は、準備された用紙に「宇宙に犬などの動物を連れ込むことは出来るのですか」「土星は何でできていますか」「宇宙にある惑星には、私たちみたいに暮らしているところはありますか」「ロケットはどれくらいの時間で宇宙に行くんですか?」など質問を書き込んでいた。
また次の授業では、ロケットづくりも行い、1・2年生は傘袋を膨らましてロケットをつくり、3~6年生まではペットボトルロケットづくりにチャレンジ。中には80メートルほど飛んだロケットもあり、はやぶさの日を楽しんで満喫していた。