2026年02月04日 15時08分

《雑草(コラム) 》

衆院選論戦で思うこと…改めて戦争と平和とを考える機会に

 たいていの動物は、この世に生を受け、自然の中で自然とともに食物連鎖の中、家族や集団とともに生き、そして命を全うしていく。家畜動物は別だが…。

 それでは人の一生はどうだろう。理性が働いたり、科学技術が進歩して生や死ということにも踏み込んだり、アンチエイジングなども盛んに言われたりする。

 そして人間は、愛情と憎悪という感情をその表裏に持ち、加えて欲望が渦巻き、そうした感情をもとに、特に憎悪や欲望、失意などを抑えきれないときは内なる爆発があり、それが暴力に繋がっていく元来の生きものだという。

 これは、どれだけ科学が進歩しても、例えばコンピューターやAIで便利な世の中になっても、それは変わらない。それどころか便利な世の中が逆に足かせになって、憎悪や欲望を抑えきれないシーンが増えているのだと思う。

 そうした憎悪や欲望に支配され、人間の持つその暴力性に繋がっていくと、人や物の破壊という行動に移り、それが個人的域を超えると、暴動や紛争、そして戦争へ真っすぐに向かっていく。

 人間としての悲しい性(さが)でもあり、どうあがいても変えられないものらしい。これまでの戦争の歴史が物語っている。

 前回、戦争の歴史、その形態について触れた。
 武士や貴族など特定の階級を中心にした争いの時代は、まだよかったが、国家戦争、国民戦争となり、しかも武器が大量につくられ大量に死傷させ、大量に破壊する武器が開発されてきたことで戦争が大きく変わった。

 この流れに拍車を掛けるのが資本主義社会だという。

 資本主義の基本は、全てのモノを商品化し市場システムに乗せ、それをモノ自体やエリアを増やし広げていくことで利益を得るシステム。

 利益を得るために際限なく増やしていき、究極は他から奪っていくということになり、増やすことに限界がきた場合には、破壊し新たに造り上げていくシステムでもあるとされている。

 一部の識者によると、今の資本主義社会の利益の追求は、世界の各地まで届き、その限界がきているという。
 今のトランプ政権は、そうした行き過ぎたグローバリズムから保護主義に向かうということらしい。
 そうした考え方を称賛する人たちもいるが、やり方が、その破壊や紛争につながるもので、是としない考えのほうが多いのだろう。しかし力学的には米国に従わざるを得ない国々が多いという現実がある。

 日本にも大きな影響を与えることになるのか。

繰り返される戦争に翻弄され、先の大戦の教訓に学ばない日本人へ

 話をもとに戻して、科学の発達で大量に人を殺し、建物等も破壊する武器が開発されたことに、資本主義の原理が加わり、戦争というものが、大きく変容してきた。

 さらに核兵器が加わり、この世界に大きな変化をもたらした。

 そして今は、ドローンやロボットによる戦争が、さらに殺戮や破壊を進めていくことになるのだろう。

 何が言いたいのかというと、こうした現状や将来を考え、ある意味、日本も間接的に戦争状態にあると考えたとき、今でも物価高にも影響があり、この国のかたちが大きく変えられようとしている。

 安保法制や安保3文書を考えると、すでに変わっているのかもしれない。
 そうした現実があることを頭に入れ選挙戦を考えてみると、今のこのタイミングで非核三原則の見直しや安保3文書の改訂が争点になっていて、それが認められるとなると、人類の性(さが)ともいうべき繰り返される戦争というものに翻弄され、先の大戦の教訓に学ばない日本、日本人へ向かっていくことになるのではないか。

戦争状態がさらに広がっていくと…

 蛇足だが、ロシアの軍事費は、ソ連崩壊後で過去最高の水準となり、巨額の支出に年金基金が取り崩され、その枯渇が続けば将来の社会保障にとって大きな負担が懸念されていると聞いた。
 ロシア、ウクライナ戦争の死傷者は、200万人に及ぼうとしているという。

 権利者側の主張、そして弱者である私たち。
 本当は、戦争におけるプロパガンダの恐ろしさのことも書きたかった。選挙にも繋がっていくことなのだが、とりとめがつかなくなるので、この辺りで…。
 戦争と平和というものを、今回のこの選挙で改めて考えてみて欲しいと願う。純粋に一国民の側から…。(米永20260204)

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