2025年08月16日 15時27分

《医療・福祉 》

中学生が内視鏡操作 腹部観察、鶏肉使い切開等チャレンジ

 第13回手術・検査体験キッズセミナーが、令和7年8月9日、県民健康プラザ鹿屋医療センターで、6年ぶりに開催され、地域の中学生が院内見学や模擬手術、検査体験等を行った。

 医師不足が深刻化している中、「将来、医師やその他医療従事者を目指す若者たちを育成したい」との想いから、子供たちに医療に興味を持ってもらうために実施、県立病院の中でも独自で企画されているもの。

この日は、大隅地域の中学生24人が、開会式の後、薬局、放射線、検査などの院内見学。

 続いて手術衣に着替え、内視鏡操作やエコーによる腹部観察、鶏肉を使っての電気メスによる切開や手術糸による縫合、心臓マッサージやAED操作の方法等を体験した。

 修了式があり修了証授与され、内視鏡操作に挑戦した第一鹿屋中3年の園田凌駕君は「押したときにぐっと入る感じがリアルに感じた。曲がるところで移動をさせるのが難しかったけど、アドバイスを受けよくできたと思う」。

 吾平中学校1年の香月楽音さんは「ぐるぐる回っているので難しく手の操作が分からなかったけど、意外と楽しかった」とそれぞれ感想を述べていた。

 原口優清名誉院長は「第1回目は外部からの提案で始まりましたが、次からは自分たちでやろうと道具等も工夫し実施してきました。コロナウイルス感染で中断しましたが6年ぶりに開催し、ドクターや看護師、職員も積極的に参加してもらって、子どもたちもイキイキと体験してもらえたみたいです」。

 湯淺敏典院長は「医師の派遣先が大隅には少ない中で、鹿児島大学など協力を得て地域医療を支えてきていますが、このキッズセミナーを受け興味を持ってもらい、薬剤師や看護師になった子どもたちもいると聞いています。病院の雰囲気を感じてもらい医療に興味をもってもらえば」など話していた。

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