《農林水産 》
垂水市で新船八十八かね丸の進水式、餅投げに歓声
垂水市で57年カタクチイワシ漁を続けている㈱かね丸水産の「新船八十八かね丸の進水式、餅投げ」が令和6年9月18日、旧垂水フェリー乗り場近くで行われ、大勢の市民が集まり、餅など多くの福のおすそ分けを受け、歓声が上がっていた。
写真=威勢よく餅まきをする池田謙太郎社長
㈱かね丸水産が漁を行うカタクチイワシは、カツオ一本釣り漁業でカツオの群れを漁船の周りに引き寄せるためのまき餌として利用され、カツオ漁に不可欠。
また、カタクチイワシ漁は、本船、灯船、網船、運搬(生質)船、けん引船と、船が何隻も互いに連携し合ってカタクチイワシの探索から漁、生簑への運搬までの一連の流れが行われるため、新造船も一定の頻度で必要となる。
写真=宮迫さん夫婦が1万円をゲット
㈱かね丸水産の池田兼男会長(77)の父の虎熊さんは、地引網で錦江湾のカタクチイワシ漁をしていたという。
兼男会長は15歳で漁師の道へ入るが、新しい船を手に入れたいと出稼ぎに出、昭和42年、資金を得て20歳で帰郷し自分の船を持った。
昭和52年には初めて新造船を持ってから、1~2年に一度のペースで新造船を作り、今回の「八十八かね丸」は35隻目、八十八は末広がりの意味を込め命名した。
これまで、新造船を作るたびに進水式を行い、餅やお菓子、交流のある企業からの野菜や果物、カツオ引換券、ガソリン券、焼酎券、缶ビール券、餅の中には当たりの現金も入っていて大盤振る舞いするため、この日は始まる前から多くの市民が集まっていた。
写真=垂水飛龍太鼓の演奏で盛り上げ
餅まきが始まると、大きな歓声とともに、懸命に餅を拾い、中には1万円や千円が当たり、宮迫浩二さん百合子さん夫婦は1万円の入った餅をゲット、それぞれたくさんの餅やお菓子を手にし、カツオなどと交換していた。
写真=池田兼男会長(77)㊧と謙太郎社長(42)