2024年05月30日 22時46分

《四季の話題 》

5千株のアジサイが満開~鹿屋市天神町「いこいの里園」

 鹿屋市天神町浜山の「いこいの里園」のアジサイが開花し、満開の状態。6月中旬まで楽しめる。

 天神町の荒平天神近くで、かつて川村墓石店を経営していた川村忠光さん(84)と百合子さん(80)夫妻は、墓石工場跡にアジサイを植栽し、「いこいの里園」を開園している。

 斜面の約5,000㎡に植栽された5千株のアジサイは、5月中旬頃から開花が始まった。今年の開花は例年より早く感じられたが、咲き始めると例年通りの開花になり満開。見ごろは6月中旬まで。

 荒平の石は墓石材として知られていた。最盛期の昭和30年代には、石切場で約500人の職人が働いており、川村さんは川村墓石店を営んでいた。

 工場跡地は急斜面で、石材を覆っていた表土は斜面下の田んぼの跡を、埋め立てていた。
 1998年に工場跡の斜面に、1株のアジサイを見つけた。アジサイの近くに串良町の友人からツツジとツバキの苗を2株頂いて植えた。
 
 成長すると、アジサイの花の方が大きくて見応えがあり、夫婦で話し合ってアジサイを植えることにした。
 苗は差し木して増やし、自家製の苗で増殖してきた。

 2005年から本格的に植栽し、1年中夫婦で手入れした。すると斜面は色鮮やかなアジサイ園になり、「いこいの里園」と命名して公開すると、毎年見物人が訪れるようになった。
 今年のアジサイは色鮮やかで満開だがつぼみは多い。
 
 見学者は県内からだけでなく宮崎県や関東からの見学者もある。
 年々見学者が多くなり、附近の道路が交通渋滞したこともあり一昨年から臨時駐車場を設置した。

 川村忠光さんは「夫婦で手入れしてきたが、体調を崩してしまい、休日に子どもや孫が手伝ってくれた。たくさんの人に見に来てもらい嬉しい。」と、妻の百合子さんは「開花後の選定は短く切ると株が大きくなって大きな花が咲く。長く切って背丈を短くすると、花が小さくなる。大きな花が好きで、選定は短くして背丈を長くしている。」と話した。

 霧島市のカップルは「昨年来た時は良く咲いていたが、今年は少し早く来てしまったようだ」と、同じく霧島市の81歳夫妻は「今回で3回目で、今回は今までで最高にきれいです」と、鹿屋市内の和服の似合う女性二人は毎年訪れ「花が好きで花に合わせた和服を着て見に行ってます。今日はブルー系の夏を感じる爽やかな和服にしました。」と話した。

 いこいの里園は、錦江湾沿いの県道68号の天神町荒平天神まで進むと、案内板があり、東の方向の小野原町方向に進む。左に荒平石を産出していた石切場跡にある。道路が狭いので通行注意。

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