2025年08月18日 19時19分

《オーガニック 》

元気で健康な旬の野菜を!菌ちゃん先生講演会in大崎町

 菌ちゃん先生こと吉田俊道先生講演会in大崎町が、2025年8月11日、大崎町中央公民館大ホールで開催され、菌ちゃん野菜作りと元気人間づくりを学んだ。

 すごいぞ!菌ちゃん~菌ちゃん農法に学ぶ命と環境の循環、持続可能な未来へ~と題し講演。
 また、大崎町の生ゴミ処理にも、菌ちゃんが活躍&菌ちゃん畝作りにも使用した竹、宮園地区の取組についても紹介があった。

 吉田俊道氏プロフィールは次の通り。
 (株)菌ちゃんふぁーむ代表取締役、NPO大地といのちの会理事長・農学修士。
 1959年長崎市生まれ。九州大学農学部大学院修士課程修了後、長崎県の農業改良普及員に。

 96年、県庁を辞め、有機農家として新規参入。
 試行錯誤を経て技術が確立し、全国に菌ちゃん野菜作りと元気人間づくりを普及。講演回数は3200回を超えた。
 2007年、大地といのちの会が総務大臣裏彰(地域振興部門)を受賞。
 2009年、食育推進ボランティア表彰(内閣府特命担当大臣表彰)。長崎県環境
 アドバイザー。映画「いただきます2ここは発酵の楽園」に出演。

 主な著書は「菌ちゃん農法」(家の光協会)「生ごみ先生の元気野菜作り超入門」(東洋経済新報社)「菌ちゃん野菜作り&菌ちゃん人間づくり」など。

この日は、大崎町の運別収集リサイクルの歴史について、ごみ処分で焼却施設や埋立処分場にするかの選択に迫られたときにに、リサイクルを徹底することで埋め立て処分場の延命化を図る選択をし、「生ごみを宝に」を合言葉へ住民説明会を開催。

 生ごみは町内205箇所で週3回の回収、土着菌を使ってたい肥化。おかえり環ちゃんを5㌔100円で販売、約140万円を町一般会計の諸収入になっていること。

 そのたい肥で有機JAS認証の野菜を作っている…などが説明された。

 また、持続可能な未来を目指して~と、竹林整備、竹炭焼き、純国産メンマづくりを行い、また竹炭を使って米を生産、脱酸素の切り札として注目され、竹福商連携に繋がっている…などの説明があった。

 菌ちゃん農法講演では、有機栽培と慣行栽培とでの野菜の育ち方の違いについて写真等を使い説明。

 それは糸状菌を活用して野菜を育てること。美味しい野菜を生むのは菌の力。
 元気な健康野菜は、有用微生物がより大きな命を支え土の中で育った糸状菌が、野菜の根っこと繋がり、病害虫がほとんど来なく、美味しい野菜となる。
 
 弱い野菜は、消毒殺菌や化学肥料により菌とのつながりが絶たれ病原菌や害虫がたかり、そのためさらに農薬が必要になりまずくなる。

 虫が来るのは弱った部分、腐りそうな部分をめがけてくる。元気な野菜にはこない。

 シシ神と友達になる、シシ神は、森の守り神で命を与えもし奪いものする。いのちはぐるぐる回っている。土の中の菌が有機物を分解し、肥沃度を高める役目があり、植物が元気になる。

 人の小児期でも菌ちゃんが幼児の身体に入って幼児を守ってくれていた。小児期に細菌にさらされることで免疫系が調製されることが分かっている。いろいろ手を掛けあまり過保護になるといけない。適度にハードルを上げてあげる。

 私たちも、命を支えている菌を活かした野菜を食べ元気になる。
 元気で健康な旬の野菜を、皮、芯ごと食べ、お米も分づきのご飯を食べよう。おなかを発酵させる食べ物を毎日食べよう…など話し、菌ちゃん農法の説明を行った。

 菌ちゃん農法は、糸状菌が働く環境の畝立てを行う。
 枝や竹など糸状菌の大きな食べ物、竹チップ、木くずやもみ殻、古い落ち葉や小枝を順に重ねていく。

 糸状菌が働くように黒マルチで覆い重しを乗せる。以上菌は空気が必要なので穴をあけ、2~3ケ月後、重しをとって植え付けを行う。

 その後は、栽培を行いながら土作りも行う。


  会場からは、「米作りでも菌ちゃん農法ができますか?」「マルチを使いたくないのですが、他の方法がありますか」「市販の肥料を使ってもいいですか」などの質問があった。

 また、冷凍食品や外食の原材料など、水煮の野菜は煮汁の栄養分が捨ててある。
 手作り、オーガニックの米や野菜は、有用菌や微量栄養素の宝庫であり、免疫力を減らさないことは、病原菌が増えることのできない健康体となる。
 煮干しや魚を食べ、無添加発酵食品を選んで食べてください…など語っていた。

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