2025年10月17日 11時06分
《四季の話題 》
ゆっくりと秋を感じる季節~鹿屋山野草会 秋の山野草展
「秋の山野草展」が令和7年10月10日から12日まで、鹿屋市上野町公民館で鹿屋山野草会主催で開催された。
暑かった夏の猛暑も過ぎ、ゆっくりと秋を感じる季節になり、盆栽や山野草は再び樹勢を上げる時期となり、元気に育っている。

鹿屋山野草会(内野龍己会長)は毎年展示会を上野町公民館で開催。
今年は会員3人が自慢の鉢植えされた姫柿や山野草を、約70点展示した。
秋の山野草は柿などの実物、ススキやモミジなどの紅葉が特徴だ。秋の代表てきな「ロウヤガキ(老鴉柿)」がきれいだ。このカキは中国原産で川沿いの森によく生えている。


雌雄異株でたくさんの美しくてミニトマトみたいな実を付けることから、日本では庭木や盆栽としてよく栽培されている。毎年展示してあり、鉢により柿の色が違い今年は特に見事に実っている。
他にも「金華山ススキ」、「紅アシ」、背が高くて秋の七草のひとつ「ヒヨドリ花」、「キク」、「ヤマモミジ」、「高隈ホトトギス」などが見事だ。


内野会長は「植物は秋を過ぎて来年の春になると活動を再開する。今年は例年にない猛暑が続き、植物の生長サイクルが大いに妨げられた。葉は紅葉する前に落葉し、工夫を重ねている」と語った。
鹿屋市の74歳女性は「毎年山野草展に来ており、この時になると秋が近づいたと感じる。鉢を1鉢ずつ心を込めて育て、その時間と気持ちを鉢が答えている。来てよかった。」と、若い頃から山野草が好きな鹿屋市の78歳男性は「毎回来ており、昨日は霧島の展示会に行きました。ロウヤガキ(老鴉柿)が数種類展示してありよかった。」と話した。