2026年09月21日 22時42分

《政治・行政 》

デジタルで誰もが木工の担い手 その可能性を大隅から発信

 モクカツおおすみ!~デジタル木工でカーボンニュートラルに取り組もう~が、令和8年7月から尚志館高校建設工業科の生徒を対象に開催されているが、9月14日、錦江町神川の㈱岩崎木材工芸(岩﨑理恵代表取締役)で行われ、木材の3D加工、両面加工など複雑な加工にも対応するShopBotでの木材切り出しの様子を見学するなど、木材加工の分野でのデジタル技術など学んだ。

 一般社団法人新大隅青年会議所(吉留竜太理事長)主催。

 大隅地域は豊富な森林資源を有しながら、地域内での木材活用は限られてという現状がある中で、デジタルを使って木材を有効に積極的に使う事業を進めている同社を見学。
 この地域での木材の積極的利用は、炭素の長期固定につながり、カーボンニュートラルへ繋がる手段とされている。

 同事業では、その可能性をデジタル技術で開いている現場を知ることで、生徒たちの将来に向けての視野を広げていくことを目指している。

写真=ShopBotでの木材切り出しの様子を見学

 7月には、尚志館高校で、岩﨑社長による講演、ShopBotで制作できるものの紹介、高校生によるアイデア出しが行われた。
 さらに8月には、同校でグループごとに設計図のプレゼンをし、ShopBot で切り出す作品の選考を実施。
 そしてこの日、木材加工の現場を見学したもの。

写真=屋久杉の年輪などを説明

 同校生徒たちは、コンピューター制御で木材を精密加工するデジタル木工機のShopBotが、実際加工している現場に食い入るように見入っていた。
 また、木材をレーザー加工する機械を見学。直径2mほどの屋久杉の年輪が極端に狭くなっているのを間近で見て、イヌマキの床柱や屋久杉、イスノキなど貴重な木材を使った民家で、そのいろいろな材についても学んだ。

 この日、デジタル木工機などを見学したあと、岩﨑社長から、同社の取り組みなど説明があり、これまでの林業や木材加工に新しい技術を使った仕事に対し、生徒たちの進路、将来進むべき道の一つの選択肢になること、林業や木材加工を仕事として選ぶ生徒が増えていくことに期待が掛けられていた。

写真=レーザー加工する機械を見学

写真=イヌマキの床柱や屋久杉を使った民家も見学

 次回の10月25日(日)には、一般参加者が部材を組み立てる体験イベントも開催。
 高校生が設計した作品は志布志市・大崎町・曽於市の公共施設へ寄贈予定で、生徒の学びが地域の景色として残ることになる。
 また、ShopBotの国内展開を行なっている㈱VUILD の井上氏、山川氏と岩﨑氏による講演・クロストークも実施し、「デジタル技術で誰もが木工の担い手になれる」という可能性を大隅から発信する。

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