2026年08月10日 23時22分

《鹿屋経済同友クラブ 》

海隔てたマチとマチが繋がる大きな意義 しみじみと

錦江湾横断道路建設視察研修

 桜島横断道路…、橋とトンネルとの場合で観光の面を考えると、やはり橋のほうが断然その効果があるのだろう。
 また通る場所、コースやその海の深さにもよるのだろうが、明石大橋よりも短い距離ということを考えると、錦江湾の場合、コンテナを積んだ大型トラックでは、勾配がよりきつくなり上りきれない傾きに近いのではないか、燃費も相当悪くなるのでは…。
 勾配を緩やかにするとなると、市街地を飛び超えての出入り口になってしまって、命の橋の意義が薄れてしまう…というような話も耳にする。

 本クラブでは、これまで錦江湾道路、そして当初からの桜島架橋建設促進活動を長年続けてきて、視察も何か所か実施している。
 私の場合は、今回の明石と淡路大橋のほか、甑大橋が完成したときに視察にも行っているが、何よりも命の橋が出来たことへの喜びに加え、やはり観光面の期待が大きいということを、いろいろなところで話を聞くことがきた。

 明石海峡大橋でも同様で、1日の平均通行量は、2025年度で1日平均約4万3412台で、年間では約1千584万台が通行。
 大阪や神戸など関西圏と淡路島、薩摩半島と大隅半島とでは、人口など比較できなのかもしれないが、明石大橋の一日4万台を超えるというのは、命の橋ということを超えて、生活道路、そして観光の橋という面も強いのだろうと思う。

 1泊しての視察研修は、洲本市泊。
 淡路島の中心都市というイメージだったが、今は南あわじ市が一番多く、2番目が北部の淡路市だという。
 思い過ごしかもしれないが、より橋に近いほう、北は関西、南は香川に近いほうに人口が移動しているのだろうか…。

 泊まった洲本市では、夕飯のあと、一人でぶらりと夜の街を散策。
 こうした視察先では、みんなでわいわい二次会に行くのもいいが、職業病なのか、一人でたとえば、少し年配のママがいて地元の馴染みのお客が来るようなお店に行って、現地の人たちの生の声を聞くようにしている。

 そしてまだ元気だったころは、ふらりとショットバーを探して寄り、さらにカウンター越しにマスターといろいろ話をする。

 この日は、夕食でかなりお腹いっぱいになったところだったが、いきなりスナックというより、まずは情報取りに、飲み屋街の中のおばちゃんが一人でやっているお好み焼き屋に入って、豚玉を焼いてもらう間でいろいろ話を聞いた。

 橋が出来て、買い物は島外に行く人も増えたものの、観光客が増えたのも確か。
 ただ、洲本市など島の東側よりも、ウエストコーストにリゾート開発が進み、そちらに観光客が流れ、人口も減ってきて、飲み屋街もひところのような賑やかさはないという。

 橋が架かって車、人の流れがちょっと変わったということなのか…。

 そしてそのおばちゃんから教えてもらったスナックに入ると、期待通りの店だった。
 客は、カウンターに同級生という2人、ママさんにその隣に座ってと言われ、あいさつをしていろいろ話をしているうちに、私も同じ年ということが判明し意気投合…。

 橋が出来て…という話よりも、人口減少でマチがさびれてきているのが寂しい…などいう話しをしながら、同じ年として若いとき、青春時代のころに流行ったことや歌などの話題で盛り上がってしまった。

 話を錦江湾横断道路に戻し、視察を通して感じたことは、川の上の橋でなく、海を隔てたマチとマチが繋がるということは、当たり前のことだろうが、住んでいる人たちの生活そのものに、かなり大きな影響を与える…ということ。

 人の行き来の変化に、その地域、マチがどう対応していくかによって、繁栄の仕方にも違いが出てくるのだろうが、錦江湾横断道路ができたとき…、というイメージをしてみる。

 大隅半島を訪れたことがないという鹿児島市の多くの人たち。

 ストロー現象もだが、特に船(フェリー)に乗って渡るという不便さから、車で24時間通行できる便利さがだんだん分かってくると、薩摩半島にない自然や歴史などを体験しに訪れる人も自ずと増えるのだろうし、半島間の交流がもっともっと増えていくと思うし、そう願いたい。

 これは均衡ある鹿児島県の発展、県全体が浮揚していく一つの大きな鍵にもなる…。
 視察全体を通して感じたこと。

 昨年1月と今年7月に桜島と鹿児島市で行われた決起大会。
 半島間がより近く繋がる地、桜島と鹿児島市街地、特に鹿児島市に住む人たちにこの思い、もっと分かってもらえたら…視察を終えて、しみじみ感じたこと。(米永20260810)

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