2024年01月13日 13時30分

《オーガニック 》

種は人類の命そのものだが、野菜種子の94%が20世紀に消滅

新春おおすみよかタネ交流会

 第1回「新春おおすみよかタネ交流会」が、2024年1月7日、垂水市の森の駅たるみずで開催された。

 昨年末、鹿児島市で開催されたオーガニックフェスタに出店した小規模生産者グループ「おおすみ百姓の森」が主催で、そのメンバーを中心に、大隅半島で種子保護に取組んでいる無農薬、有機農家らが顔合わせをする情報交換会、今後輪を広げていくためのスタートとして開催された。

 まず、シード~生命の糧~の映画上映会があった。
 種は人類の命そのものだが、種子の94%が20世紀に消滅。種子の多様性を守るために私たちのすべき選択とは?と問いかける映画。

 私たちの命そのものというべき種は、1万2千年以上もの間、世界中の人々によって大切に受け継がれてきた。
 しかし、驚くべきことに20世紀中に野菜の種子の実に94%がすでに消滅。気候変動や、世界の種子市場を多国籍企業が独占するようになったことが大きな要因。

 市場には遺伝子組換え作物(GMO)が登場し、多くの国々で農家が種子を保存し翌年蒔くことが禁止されるようになった。
 結果、古くからの農業の伝統が途絶え、人類史上最も早いペースで種子の多様性が失われているという現状、タネを守る人たちの活動など、タネそのものの美しい映像を通し学んだ。

 情報交換会では、「それぞれの種(タネ)への想いを語りましょう」として、自己紹介や、現在の取組み、所有種子が話され、今後の取組みについての意見交換もあった。

 また、一人一品持ち寄りの懇親会も開催され、持ち寄った野草で七草がゆを作り、美味しくいただいていた。

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