《行政 》
より使いやすく~かのや市乗合ワゴンの串良線運行開始
かのや市乗合ワゴンの串良線運行開始式が、令和7年4月4日(金)午前8時から、串良さくら温泉駐車場で開催され、串良地域住民への新たな買い物支援等がスタートした。
これは、串良地区くるりんバスの運行廃止に対応し、地域に適した持続可能な交通体系を確保するために、「かのや市乗合ワゴン」の運行を開始したもの。




写真=中西市長があいさつ
この日は、中西茂鹿屋市長が、乗り合いワゴンの運行についての説明も含め、「このままだとますます地域力は低下、そうならないためにも非常に大切な事業、串良地区や利用者に喜ばれる乗り合いワゴンに」などあいさつ。

写真=運行事業者の(有)敬愛社、串良タクシーの岡留利秋代表取締役があいさつ

運行事業者の(有)敬愛社、串良タクシーの岡留利秋代表取締役が次の要旨あいさつ。
実は4年前に新型コロナの影響で、串良タクシーは廃業する予定でしたが、公共交通機関の少ない串良地域に交通手段を残すために敬愛社で串良タクシーを買収して事業継続。
串良タクシーの従業員は、みんな安全安心を第一に地域の足として頑張って貢献しております。
しかし、タクシー業界は厳しく地域には貢献していますが経営は赤字が続いています。
その中で、鹿屋市から鹿屋市乗合ワゴンのお願いがあり、こちらからお願いしました。
乗合ワゴンは、くるりんバスと違い利用者の自宅まで迎えに行き、バス停までいく必要が無く、
安い料金で利用出来て利用者に喜んでもらえると思います。
串良タクシーも売り上げが増えて、経営も改善し頑張っている従業員の給料アップも、出来るのではないかと思います。
鹿屋市乗合ワゴンは、串良地域の利用者、串良タクシーも良いお互いにWin —winの関係になると思います。官民連携の素晴らしい事業を本当にありがとうございます。
今後も官民連携のPPPやPFI事業があれば協力できる時は協力しますのでよろしくお願いします。

写真=運転手の岡留宗一郎さんへ串良地区民生委員児童委員協議会の下薗千惠子副会長から花束贈呈
また、敬愛社は、脱炭素経営に取り組み、事務所兼自宅は、太陽光発電設備と蓄電池と売電システムを設置。タクシー事業部では、全車両にハイプリッド車を採用。
不動産事業部では、アパート・マンション・貸店舗の屋根に全部太陽光バネルを設置。
太陽光発電事業部では、太陽光発電所(総出力4.2メガ)の運営し、プルーカーボン事業部では、藻場造成事業をしています。
今、サンマとスルメイカは最盛期の1割も採れなくなり、日本近海での漁獲量は2050年頃には、ほぼゼロになるべースで減っていると言われ、藻場造成は、魚の産卵場所や稚魚の生息域となり水産資源の増養殖になります。また、藻場は二酸化炭素を吸収するプルーカーポンで、地球温暖化対策になります。
これら取り組みで、鹿屋市からゼロカーボンシティかのや経営宣言認定をいただきました。
串良タクシーの社員一同串良地域の利用者に喜んでもらえる様に頑張っていきます。

写真=乗客の吉川広牟さんへインタビュー

乗合ワゴンが到着し、運転手と乗客の吉川広牟さんへ暖かい拍手が送られ、運転手の岡留宗一郎さんへ、 串良地区民生委員児童委員協議会の下薗千惠子副会長から花束贈呈があった。
中西市長、花牟礼薫市議会議長、 串良地区町内会連絡協議会の和田千歳会長、地区民生委員児童委員協議会の豊重光和会長、岡留社長と吉川さんでテープカットがあり、運行がスタート。
乗合ワゴンが出発し、参加者で手を振り拍手で見送った。